古着回収BOXの実証実験が成功！地域貢献と循環型社会への第一歩

古着回収BOX実証実験がもたらした大きな成果

株式会社FASHION Xと株式会社小田急ＳＣディベロップメントは、2025年3月から8月にかけて行った「古着回収BOX設置実証実験」の結果を発表しました。この実験は、小田急線の駅に隣接する商業施設「アコルデ代々木上原」と「小田急マルシェ鶴川 1」において行われました。

驚くべきことに、本実証実験では予想を大きく上回る利用があり、約14トンの古着が回収されました。この活動により、約21トンのCO2削減が実現され、環境への配慮も大きな成果として認められました。さらに、収益の一部が社会貢献にもつながり、有効利用の先には「認定特定非営利法人カタリバ」への寄付が行われ、139,780円の支援となりました。

服から未来へ繋がる循環型社会

日本では年間約17億着、50万トンの衣類が廃棄されています。その中でアパレル産業はCO2排出量が高い業界とのことで、FASHION Xは「服を捨てない循環型社会」を目指して活動を展開しています。

回収された衣類は、リユース販売やアップサイクル商品として生まれ変わるだけでなく、創造的な活動を行う学生や、児童養育施設への寄付にも利用されています。このプロセスを通じて、一人ひとりが持つ衣類が「次の持ち主」への架け橋となり、社会に貢献できる可能性が広がっています。

利用者から寄せられた声

実証実験を利用した方々の声は、ポジティブな反響に満ちています。「こちらにとって必要ないものでも、誰かに必要とされるなら生まれ変わる。モノにも、ヒトにも地球にも良い取り組みだと思います。」」「駅前で利用しやすい。もっと多くの場所に広がってほしい。」など、利用者は今後の継続を期待する声が非常に多く聞かれました。

カタリバの今村代表理事のコメント

認定特定非営利活動法人カタリバの今村代表理事は、最近の豪雨や火災で被害に遭った子どもたちへの支援活動が増えていることを述べており、エアコンのない家庭にいる子どもたちにも配慮し、今回の古着回収活動が非常に意義深いものであると感謝の意を表しています。彼女は「皆様が古着回収にご協力くださり、私どもの活動をご支援くださったことに心より御礼申し上げます」と述べました。

実証実験の詳細と今後の展望

実証実験は2025年3月1日から8月31日まで実施され、回収可能な衣類やアクセサリーを対象にしました。その結果、98.6%の利用者が「回収BOXがあったら今後も利用したい」と回答するなど、高い評価が得られました。

この実験を契機に、今後も地域における古着回収BOXの設置を継続していく意向が示されており、私たちの未来に向けた希望の光となっていくことでしょう。