黒壁蔵の挑戦
2025-02-07 19:14:37
宝酒造の黒壁蔵が再生可能エネルギーを100%活用へ
宝酒造の黒壁蔵が再生可能エネルギー100%を達成
宮崎県高鍋町に位置する宝酒造の「黒壁蔵」では、持続可能な未来に向けた大きな一歩を踏み出しています。2025年2月から、同工場で使用する電力を再生可能エネルギー由来100%に切り替える計画が進行中です。この取り組みは、太陽光発電設備の導入と、環境配慮型の電力プランへの切り替えにより実現します。
積極的な再生エネルギー導入
黒壁蔵には、約10,000平方メートルの広さを持つ太陽光発電設備が設置される予定です。これは年間約1,437MWhの電力を発生させ、黒壁蔵での使用電力の約30%をまかなう計算になっています。この新しい設備により、年間約585トンのCO2排出量を削減する見込みです。さらに、2025年2月以降には環境配慮型電力プランへと切り替え、実質CO2排出ゼロのエネルギー利用を目指します。このプランにより、さらに年間約1,377トンのCO2排出量削減が期待されています。
蒸気ボイラー燃料の転換
また、黒壁蔵では、2025年1月から蒸気ボイラーの燃料を重油から環境に優しい液化天然ガス(LNG)に変更します。この変化により、年間約1,617トンのCO2排出を削減することが見込まれます。
これらの取り組みを総合すると、黒壁蔵での年間CO2排出量は、2023年度比で約40%にあたる約3,579トンの削減が可能になるとされています。
宝グループのサステナビリティビジョン
宝酒造はサステナビリティのビジョンを掲げており、2030年までに宝酒造・宝酒造インターナショナルグループにおけるCO2排出量を2018年度比で46%削減する目標を持っています。この取り組みは、企業の社会的責任を考え、持続可能な開発に寄与するものです。
黒壁蔵の魅力
黒壁蔵は、全量芋焼酎「一刻者」やさまざまな焼酎・RTDの製造を行っています。工場内には、異なる製法で作られる「樽貯蔵熟成酒」を約85種類、2万樽保有しています。環境への配慮だけでなく、高品質な製品を提供する姿勢が、多くのファンに愛される理由なのでしょう。
まとめ
宝酒造の黒壁蔵が取り組む再生可能エネルギー利用とCO2排出量削減は、地球環境に対する責任ある選択を示すものです。このような動きが広がり、より多くの企業が持続可能なビジネスモデルを採用していくことが期待されています。私たち一人ひとりが環境問題を考え行動することが、より良い未来への一歩となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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宝酒造株式会社
- 住所
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