福井県と連携したドローン外壁診断の実証実験
2025年7月28日、福井県庁と鯖江高等学校が共同で、赤外線カメラを搭載したドローンによる外壁診断の実証実験を行います。この取り組みは、北陸の空株式会社と株式会社Yuuki-Films/DRONE NEXTの協力のもとに実施されるもので、県立鯖江高等学校の生徒たちが見学を通じて、最新技術に触れる機会を得ることが期待されています。
実証実験の目的
この実証実験にはいくつかの主な目的があります。まず、外壁の劣化を早期に発見することが挙げられます。高所や危険箇所での安全な診断を行い、作業に要する時間やコストを大幅に削減することを目指しています。また、非接触かつ非破壊の手法で診断ができるため、公共施設の保守管理を効率化することも視野に入れています。さらに、県立高校の生徒が最新の技術に触れることで、次世代の技術者を育成することも狙いの一つです。
実施概要
実施場所は福井県立鯖江高等学校の南面校舎で、予定された日程は2025年7月28日(月)となっています。この日は天候に左右されるため、予備日も設けられており、もし天候が良好でない場合は7月29日(火)に実施されることになっています。
使用するドローンは、DJI Matrice 300 RTKとZenmuse H20T(赤外線および可視ハイブリッドセンサー)です。UAVオペレーターは赤外線建物診断技能師である小谷太亮氏が担当し、安全管理には中川清次氏と小比賀勝氏があたります。統括管理は北陸の空株式会社の久森章裕氏、清水勇人氏、藤野克哉氏が行います。
見学者は福井県立鯖江高等学校の夏休み課外授業を受講している生徒たちであり、実験当日は11:30から準備が開始され、12:00にドローンが離陸し外壁診断のデモンストレーションが行われます。デモは14:00に終了し、撤収が行われる予定です。重要な頭部として、取材は北陸の空株式会社の久森氏と、福井県庁の朝井氏が対応することになっています。
安全管理と法令遵守
実証実験の実施にあたっては、安全管理と法令遵守が重視されており、離陸地点の風速が5 m/s以上の場合には高度50 mを超える飛行は中止されます。さらに、上空の風速や隣接する住宅の居住者に対しても十分に配慮をしつつ進行することが求められます。気象状況によっては、実施の判断は当日行われることになります。
会社紹介
北陸の空株式会社は、福井県鯖江市を拠点とし、ドローンスクールやさまざまなドローンソリューションを提供しています。法人設立以来、安全運航を行える人材の育成に力を入れており、JUIDA SCHOOL AWARDSでも高評価を受けています。さらに、産業用ドローンの撮影や赤外線調査診断を行う株式会社Yuuki-Films/DRONE NEXTとの協力を通じて、地域貢献や技術の普及にも努めています。
この実証実験は、県立高校の生徒にとって貴重な体験となるだけでなく、地域社会におけるドローン技術活用の可能性を広げる重要な取り組みとなるでしょう。