浜松市が誇る、天然とらふぐの魅力と地域ブランドの新たな挑戦

浜松市の宝、天然とらふぐの魅力

知る人ぞ知る舞阪漁港が位置する遠州灘は、天然とらふぐの漁獲が盛んです。この漁場は国内でも屈指の規模を誇り、流通する天然とらふぐの約6割がここで漁獲されています。そのため、遠州灘はもはや「天然とらふぐ」の聖地と呼ばれるにふさわしい場所となっています。

一般には、流通しているとらふぐの約90％が養殖物です。しかし、天然とらふぐはその希少性から非常に高い価値を持ち、食通たちの間で注目されています。かつては舞阪漁港で水揚げされたとらふぐの多くが下関市へと送られ、「下関ブランド」として名を馳せていました。しかし、地元浜松市では「遠州灘で獲れた天然とらふぐを地元ブランドとして育てたい」という熱い思いが広がり、2003年にはふぐ加工処理工場が設立され、特にこの地域で獲れたとらふぐは「遠州灘天然とらふぐ」として販売されるようになりました。これにより、遠州灘の天然とらふぐは地域団体商標としても認定され、全国的なブランドへと成長しました。

天然とらふぐの健康効果

天然とらふぐは、その軽やかな味わいに加えて、栄養面でも優れた食材です。脂肪分が少なく、低カロリーで高タンパクなため、ダイエット中の方にもおすすめです。また、豊富に含まれるカリウムは血圧を下げる効果があり、健康志向の方には特に嬉しいポイント。そして、何と言っても美容面。すっきりとした味わいだけでなく、豊富なコラーゲンが含まれており、美容にも好影響を与えるとして人気があります。

遠州灘天然とらふぐ祭りの魅力

毎年、浜名湖かんざんじ温泉では「遠州灘天然とらふぐ祭り」が開催されます。祭りの期間は、10月から2月末までの間。ここでは、100％天然の新鮮なとらふぐを手軽な価格で楽しむことができます。料理が提供される宿泊施設や旅館では、香り、旨み、そして身のしまりが全く異なり、養殖ものとの比較が明確です。地域の魅力を存分に味わえるこの祭りは、旅行者にはたまらないイベントです。