データセンターとAI
2025-03-12 13:27:40

データセンターにおける新たなAI計算力の提供が始まる

データセンター新サービス発表



2025年3月12日、東京にて、データセンター運営のMCデジタル・リアルティ株式会社、モルゲンロット株式会社、マクニカ、菱洋エレクトロ株式会社が、革新的なGPU計算力提供サービス「AI XCHANGE powered by Cloud Bouquet」の開始を発表しました。このサービスは、日本国内のNRTキャンパス(千葉県印西市)とKIXキャンパス(大阪府茨木市・箕面市)のデータセンターで展開されます。申込受付は本日から行われ、サービスの実質開始は4月を予定しています。

サービスの概要


「AI XCHANGE」は、GPU計算力を求める企業と、それを提供する事業者とのマッチングを行います。具体的には、モルゲンロットの技術を用いて、MCデジタル・リアルティのデータセンターに設置されたGPUサーバーから提供されます。このサーバーは、マクニカと菱洋エレクトロの所有物です。お客様は、必要な時に必要なだけの計算力を利用することができ、AIプロダクトの開発や高度なシミュレーションを効率的に行うことが可能になります。

設備投資の負担軽減


本サービスがもたらすメリットは、大きく分けて飽和した初期投資を避けることができる点です。従来、GPUサーバーには高額な初期投資が必要でしたが、NRTおよびKIXキャンパスを利用することで、その負担を大幅に軽減できます。企業は自社での設備投資を必要とせずに、リソースを柔軟に活用できます。

高いセキュリティ性能


さらに、キャンパス内の接続サービス「キャンパスコネクト」を通じて提供されるため、データ量の増加による帯域制限やレイテンシの問題を回避でき、セキュアな環境で計算力を利用できます。この点が、一般的なGPU as a Serviceと異なる大きな特徴です。

グローバルネットワークへのアクセス


MCデジタル・リアルティのデータセンターは、Global Network Platform「PlatformDIGITAL®」に基づく相互接続ソリューション「ServiceFabric™」を採用しています。これにより、顧客やパートナーを含む多岐にわたるデータコミュニティへのアクセスが容易になり、AI開発に必要なデータをリアルタイムで活用することができます。これにより、日本国内外の企業が本サービスを享受することが可能となり、より多くの創造性を引き出す機会が広がります。

サポートプログラムの充実


各社は、サービスの理解を深めるための様々なサポートプログラムも展開しています。例えば、マクニカは無償でGPU計算基盤を用意し、「AI TRY NOW PROGRAM」を提供しています。また、菱洋エレクトロはAI人材育成プログラムや企業マッチングサービスを用意し、ユーザーが抱えがちな課題を解決するための支援を行っています。

各社の展望


3社の代表は今回のサービス開始に深い期待を寄せています。MCデジタル・リアルティの畠山社長は「データセンターを通じた顧客のイノベーションを加速したい」と語り、モルゲンロットの森本社長も「企業や研究機関のGPUリソースを効率的に活用できることが重要」としています。さらに、マクニカの北島部長は「急速に高まる計算資源の需要に対応できるソリューションを提供したい」と意気込みを見せました。

活動を通じて、各社はAIプロダクト開発と新たなシミュレーションを支援し、お客様のビジネスやイノベーションの成長を促すことに全力を尽くします。将来のテクノロジーがどのように進化するのか、今後の動向が楽しみです。


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会社情報

会社名
菱洋エレクトロ株式会社
住所
東京都中央区築地1-12-22コンワビル
電話番号
03-3543-7711

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