NUKEM、廃止措置技術を韓国で発表
2025年8月19日、韓国の慶州にて開催された「Nuclear Decommissioning Business Forum 2025」に、NUKEM Technologies Engineering Services GmbH(NUKEM)が参加しました。このフォーラムは、韓国の産業通商資源部と韓国水力原子力株式会社が主催し、原子炉の廃止措置に関する国際的な知見を共有する重要な機会となりました。
フォーラムの概要
フォーラムは午後1時から午後5時30分までの間、Lahan Select Gyeongjuで行われました。NUKEMの技術者たちは、特にBWR型原子炉の原子炉圧力容器(RPV)に関する廃止措置の技術と実績を中心に発表しました。代表して登壇したアンドレアス・リーゲル氏は、NUKEMの豊富な経験をもとに、EUにおけるクリーンで安全な廃止措置の手法を詳述しました。
NUKEMの技術と経験
NUKEMは、65年以上にわたり世界中で原子力に関する様々なプロジェクトに携わってきました。放射性廃棄物管理や使用済み燃料の取り扱い、さらには有害廃棄物処理に至るまで、多岐にわたる事業を通じて、持続可能なエネルギー利用のための技術を提供してきました。今回の講演では、BWR型原子炉の廃止措置に関する具体的な事例を紹介し、韓国市場での今後の展望や貢献についても触れました。
韓国市場への影響
アンドレアス・リーゲル氏は、韓国における持続可能で安全な原子力産業の発展に向けて、NUKEMが如何に寄与できるかを説明しました。フォーラムを通じ、韓国の産業界や研究機関との連携を深め、さらなる成長を目指す姿勢が明らかになりました。NUKEMの専門技術を活用することで、韓国における廃止措置の安全性と効率を高めることが期待されています。
NUKEMの企業プロフィール
NUKEM Technologies Engineering Services GmbHは、ドイツのカールシュタインに本社を置き、原子力関連のプロジェクトに特化した企業です。1950年代から続く長い歴史を持ち、様々な国で高く評価されている技術者たちが揃っています。これまでの経験を基に、安全で効率的な廃棄物管理を実現し続けています。日本のIT企業、株式会社ムロオシステムズの100%子会社としても知られています。
- - 本社所在地: Zeche Gustav 6, 63791 Karlstein am Main, Germany
- - 代表: トーマス・ザイポルト
- - 設立: 1960年
- - 事業内容: 放射性廃棄物管理、エンジニアリングとコンサルティング
株式会社ムロオシステムズについて
2006年に設立された株式会社ムロオシステムズは、主にITソリューションや再生可能エネルギー関連プロジェクトの提供を行っている日本の企業です。NUKEMの技術とIT技術を融合させ、グローバル市場での競争力を高めています。持続可能な社会の実現に向けて、環境技術に力を入れ、成長の可能性を広げています。
- - 本社所在地: 東京都中央区日本橋本町4-15-1
- - 代表: 潘忠信
- - 設立: 2006年
- - 事業内容: ITソリューション、再生可能エネルギー関連プロジェクト
このフォーラムは、NUKEMが国際的な廃止措置技術に関する見識を共有し、韓国市場とのさらなる連携を進めるうえで重要なステップとなっています。