滋賀県蒲生郡竜王町に、物流の新たな拠点「CREDO滋賀竜王」が完成しました。この施設は、クレド・アセットマネジメント株式会社が手掛けたもので、県内で最大級のマルチテナント型の物流施設です。その竣工式と竜王町との包括連携協定の調印式が挙行され、地域活性化に向けた具体的な取り組みが発表されました。
「CREDO滋賀竜王」は、名神高速道路の「竜王IC」に隣接し、国道1号、8号にも近いため、広域配送や都市圏への物流拠点としての重要な位置を占めています。特に、企業にとってはトラック待機場や置き配対応の区画、ドライバー専用の休憩室やシャワーブースといった整った施設が評価されています。
気になる賃貸状況についてですが、開業前の段階で、賃貸面積の約60%が契約済みとのこと。残りの区画にも引き合いがあり、全体で見れば約70%の成約が期待されています。このような高い契約率は、立地の優位性や、企業のニーズに柔軟に対応できる区画設計によるものです。
さらに、「CREDO滋賀竜王」は環境にも配慮されています。太陽光発電システムを導入し、電力の大部分を再生可能エネルギーでまかなう取り組みがされています。また、EV充電設備や省エネ対策も講じられており、CASBEE認証Aランク、BELS認証6☆、ZEB認証を取得しています。これにより、環境に優しい施設を求める企業からも注目を集めています。
竜王町との連携には、防災面での強化が鍵とされています。災害時には、施設の一部を避難所や支援物資の仮置き場として提供する意義を持つこの施設は、地域にとってメリットが大きいと言えるでしょう。また、地元企業との協業や、「クレドの森」と呼ばれる緑地エリアの活用など、地域の賑わいづくりにも貢献していく予定です。
竜王町長の西田秀治氏は、協定締結によって、これまで進めてきた防災や地域活性化の取り組みがより一層強化されることを期待しています。また、クレド・アセットマネジメントの代表取締役社長、塩田徳隆氏も、「地域活性化に寄与し、地域の皆様に親しまれる施設を目指す」との意気込みを示しています。
今後、クレド・アセットマネジメント株式会社は、全国規模での新規開発や既存施設の取得・リノベーションを通じて、さまざまな物流施設のソリューションを提供していく協力を続けていくでしょう。この「CREDO滋賀竜王」はその一環として、地域の発展につながる重要な施設となることが期待されます。物流業界の課題解決に向けて、今後も品質や機能性にこだわりを持って取り組む姿勢が伺えます。