Sodiaボードで開発効率UP
2015-11-17 10:50:01
マクニカ、エンベデッドシステム開発向け評価ボード「Mpression Sodia」発表~Altera Cyclone V SoC搭載で開発効率向上~
マクニカ、開発効率を大幅に向上させるエンベデッドシステム評価ボード「Mpression Sodia」を発表
株式会社マクニカは、Altera社製のCyclone V ST SoCを搭載したエンベデッドシステム開発向け評価ボード「Mpression Sodia」を開発したと発表しました。同社が開発した「Helio」の後継機種にあたるSodiaは、前機種の機能を継承しつつ、大幅な機能拡張を実現。ハードウェア、ソフトウェア開発者の双方にとって、実アプリケーションに近い環境で迅速な開発を可能にするプラットフォームを提供します。
Helioからの進化とユーザーニーズへの対応
Sodia開発の背景には、低価格で好評だった前機種Helioユーザーからのフィードバックがあります。Helioはスタータキットとして必要十分な機能を備えていましたが、拡張性に制限があったため、「より汎用的な評価環境が欲しい」という声が多数寄せられました。
この声に応えるべく開発されたSodiaは、FPGA規模の拡大、メモリの増設、拡張コネクタの追加、オーディオ・映像出力機能の追加など、多様な機能強化を図っています。これにより、1台のボードで様々な機能の評価・開発が可能になり、開発効率の大幅な向上が期待できます。
拡張性と柔軟性の向上
Sodiaは、多様なメモリと周辺回路に加え、2つの高速メザニン・コネクタ(HSMC)を搭載。市販または独自開発の拡張カードを最大2枚接続できるため、既存システムからの移行や新しいインターフェースへの対応が容易になります。これにより、基板全体の再開発が不要となり、開発工数と製造コストの削減に大きく貢献します。
高度な機能と開発環境
Sodiaは、Cyclone V ST SoCのARMプロセッサとFPGAファブリックを組み合わせることで、モーター制御、物体検知、ビデオ監視、自動運転支援システムなど、幅広いアプリケーションに対応可能です。HPS側DDR3メモリには8bit ECC機構を追加、FPGA側には32bit DDR3メモリを追加接続。ECCメモリ評価や、様々なビデオストリームフォーマットの相互変換、高速パケットデータ変換とスイッチングなどが可能になります。
また、Altera社のSDK for OpenCL™のリファレンスデザインを使用することで、従来のハードウェアFPGA開発フローを抽象化し、より迅速でハイレベルなソフトウェア開発フローを実現できます。マクニカは、同社が取り扱う商材であるSodia搭載デバイスに関する技術サポートも提供。オンラインストア「MACNICAフォーラム」やFAQなどを活用して、ユーザーは開発における課題解決をスムーズに行うことができます。
まとめ
Sodiaは、拡張性、柔軟性、そして高度な機能を兼ね備えた、次世代エンベデッドシステム開発のための強力なツールです。開発期間短縮、コスト削減、そして高度なアプリケーション開発を必要とする企業にとって、Sodiaは最適なソリューションとなるでしょう。2016年1月下旬より受注開始、2016年2月下旬より量産出荷予定です。国内ではマクニカグループ各社を通じて販売されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社マクニカ
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜1-6-3マクニカ第1ビル
- 電話番号
-
045-470-8980