Kontronとコンガテックの新たな組込みソリューション
2025年11月26日、ドイツのモニエルで、Kontronとコンガテックが協業による新しい組込みソリューションを発表しました。このパートナーシップの目的は、最新のモジュール式でセキュアな組込みプラットフォームの提供です。
協業の背景
KontronはIoT及びエンベデッドコンピュータ技術の世界的なリーダーであり、コンガテックもエッジコンピューティング領域で多くの経験を持つ企業です。両社は長年にわたり技術力を結集し、多様なソリューションを市場に提供してきました。このたびの発表により、それぞれの得意分野を活かし、新たな革新を生み出すことを目指します。
新たなプラットフォームの概要
新たに登場したプラットフォームでは、KontronのLinux®ベースのオペレーティングシステムであるKontronOSと、コンガテックのアプリケーションレディハードウェアであるaReady.COMが統合されます。これにより、顧客はパフォーマンスに優れ、かつプライバシーやデータ保護を考慮された製品を手に入れることができます。この統合により、IEC 62443に準拠したセキュリティ機能の開発も容易に行えます。
Kontron社のCEOであるハネス・ニーダーハウザー氏は、「KontronOSにより、長期的に利用できるセキュアでモジュール化されたプラットフォームを提供します。この基盤があれば、将来のイノベーションが加速します」と述べています。
提供される価値
新形式のソリューションを利用することで、顧客はNREコストや総所有コスト(TCO)の削減が可能になります。コンガテックのCEOドミニク・レッシング氏も、「私たちのパートナーシップは、より安全でフレキシブルなソリューションを提供するための鍵となります。最新の技術要件にも対応したオプションを持つことで、業界の変化に素早く適応可能です。」と強調しました。
モジュールの追加
KontronOSはサブスクリプション形式で提供され、必要に応じて他のモジュール(例:KontronAIShieldやKontronGrid)を追加することで、機能を拡張できる柔軟性が特徴です。これにより、顧客のビジネスニーズに応じたカスタマイズを実現します。
まとめ
この勝機ともいえる提携により、Kontronとコンガテックは新たな市場機会を創出し、既存の分野だけでなく、さらに先進的な分野への進出も見込まれています。双方の技術力を結集することで、今後の成長が期待されます。
詳細な情報やサービスについては、コンガテックのウェブサイト(
aReady.COM)をご覧ください。