dodaが発表した2024年仕事満足度ランキング
転職サービス「doda」を運営するパーソルキャリア株式会社は、2024年の「仕事満足度ランキング」を公表しました。この調査では、20歳から59歳のビジネスパーソン15,000人を対象に、実際の勤務状況に関する満足度を評価してもらっています。25年以上のキャリア支援経験を持つdodaは、2024年の調査で総合平均点が60.3点となったことを発表。これは前回よりも0.5ポイントの上昇を示し、年々仕事満足度が向上していることが伺えます。
調査結果の概要
1.
評価ポイントの変動
- 前回の平均点は59.8点で、今回の60.3点は「やや満足」に分類されます。
- 特に「仕事内容」と「給与・待遇」での満足度が向上。一方で「労働時間」と「職場環境」については低下が見られました。
2.
満足度ランキングのトップ3
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1位:財務 — 70.6点
-仕事内容や職場環境、給与においても高い評価を得ています。
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2位:基礎研究/先行開発/要素技術開発 — 70.4点
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3位:学術/メディカルサイエンスリエゾン — 70.0点
-特に医療系職種が評価を上げる結果となりました。
業界別の結果に見る傾向
- - 企画/管理分野では6職種がランクイン。
- - IT/通信系エンジニアが4職種、モノづくり系エンジニアが3職種と続きます。
- - これらの職種は「関係者と目標を達成できた」など、業務内容のやりがいを評価する声が多く見受けられました。フルリモートやフレックス勤務を評価するコメントも多く、柔軟な働き方がされていることも影響しています。
背景にある変化
2024年春闘では1991年以来の賃上げ率5%が実施される見込みで、これが満足度向上に寄与したと考えられます。また、時間外労働の上限規制適用により、労働時間の労働環境も見直されつつあります。これにより、適正な労働時間が確保されている職場であれば、自分自身のライフスタイルに合わせた働き方が可能となるでしょう。これまで以上に「ウェルビーイング」が重視される社会となり、身体的・精神的に満たされる環境を求める声が高まっています。
doda編集長の解説
doda編集長の桜井貴史は、この結果を受けて「仕事の満足度は、やりがいや職場環境に加えて給与、労働時間のバランスが重要だ」とコメント。また、リモートワークやフレックス制度を取り入れる企業が、従業員の定着率を高めている傾向がみられると指摘しました。今後も働き方の多様性が求められる中で、自分自身に合った環境で働くことが求められるでしょう。
調査概要
この調査は、2024年8月5日から8月13日にかけて行われ、正社員の男女15,000人の有効回答が得られました。
最後に
この結果は、今後の転職市場やキャリア形成にも影響を与える重要なデータとなるでしょう。自身の仕事に対する満足度を見つめ直し、より良い働き方を模索するきっかけにしてはいかがでしょうか。