京都での特別な写真展が開幕
SHIFT80(シフトエイティ)は、2025年4月12日から4月20日まで、京都大学吉田寮ビリヤード室で、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のサテライトプログラム「KG+」として、特別な写真展を開催します。この展示は、ケニア・ナイロビのキベラスラムで暮らす若者たちの生活を鮮やかに描き出します。
「私たちの暮らしにようこそ。さあ、対話しましょう。」
展示名である「私たちの暮らしにようこそ。さあ、対話しましょう。」は、スラムの若者たちの日常を直に感じ、交流することを目的としています。一般的にスラムというと、「貧困」や「絶望」といったネガティブなイメージを抱きがちですが、実際には何よりも創造性とエネルギーに満ちています。
彼らの暮らしは、環境に限られた資源を利用し、色とりどりの装飾で満たされています。展示場での会話や視点の共有により、訪れた人々は彼らの世界を理解する手助けとなります。空間自体は、京都大学吉田寮の特異な歴史と混沌から生まれたリアルな生活風景によって、訪れる人々を異界に誘います。
オンラインでの対話の機会
この展示会の最大の特徴は、写真をご覧いただくだけでなく、被写体との対話ができることです。来場者は、写真を通じて感じた疑問や感想を、実際にその場にいる若者たちに直接伝えることができます。「この部屋はあなたにとってどんな意味がありますか?」など、リアルタイムで声を交わすことで、観覧者は新たな視点を得ることができます。
11年の信頼が生む成果
SHIFT80は、このプロジェクトを実現するために11年間も現地の若者たちと信頼関係を築いてきました。そのため、彼らとの直接対話が可能となり、展示の価値がより一層引き立てられています。この展示は、距離を超えた人々の心を繋げ、新たな気づきをもたらすことを目的としています。
トークイベントの開催
さらに、展示のオープニングを記念して、特別なトークイベントも開催されます。ケニアからゲストを迎え、スラムでの希望の物語について語ります。参加費はカンパ制となっており、訪れた人々はお気持ちで自由に決められる形式です。
- - トークイベント①: 「絶望から希望を生み出す〜キベラスラムと共に歩んだ30年〜」
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出演者: 早川千晶(ケニア在住36年、マゴソスクール主宰)
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日時: 4月13日(日)13:00〜14:30(12:30開場)
- - トークイベント②: 「キベラスラムの生と死」〜闇の中に際立つ光〜
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出演者: 早川千晶 × 坂田ミギー(SHIFT80代表)
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日時: 4月13日(日)15:00〜16:30(14:30開場)
SHIFT80について
SHIFT80は、日本とアフリカの架け橋となり、ファッションを通じて社会変革を目指すクリエイティブ・コレクティブです。理念は「すべての人はおなじ地球に暮らす仲間。わずかでも持ちうるものを分かち合おう」と掲げ、アートやデザインを通じて社会課題を発信するプロジェクトを展開しています。これまでに数多くの受賞歴もあり、その活動は注目を集めています。
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