明治が実施するカカオ・サポート基金による産地支援
株式会社明治は、児童労働や森林減少といった多くの課題に直面するカカオ産地を支援するために、2024年3月に約8,500本のカカオ苗木を寄贈しました。この取り組みは、明治が設立した「カカオ・サポート基金」を利用して実施されており、社内募金によって集められた寄付金が活用されています。
カカオ・サポート基金の目的
「カカオ・サポート基金」は、従業員一人ひとりがサステナビリティの重要性を認識し、積極的に関与することを目的としています。明治グループは「サステナビリティ2026ビジョン」を掲げ、食と健康のプロフェッショナルとして、事業を通じた社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。カカオ産地では、さまざまな問題が存在しており、この基金を通じた支援は、明治が果たすべき社会的責任だと考えています。
「カカオ・サポート基金」の実績
募金活動は2023年1月31日から2月28日まで行われ、寄付金額は877,000円に達しました。この基金を活用し、寄贈された苗木は、ベネズエラに7,000本、ブラジルに1,550本が送られました。この支援は、明治のカカオ産地支援活動「メイジ・カカオ・サポート」を通じて実施されています。
メイジ・カカオ・サポート
2006年から続けている「メイジ・カカオ・サポート」は、カカオ農家が直面する課題に寄り添った支援を行なっています。社員が現地に足を運び、栽培方法や病害虫の管理技術の講習、苗木センターの設立などを通じて、農家の生産性や収益向上を図ってきました。また、井戸の整備や学校備品の寄贈を行い、生活支援にも取り組んでいます。これらの活動は、持続可能なカカオ生産を実現するための重要なステップとなっています。詳細は
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新たな価値創造プロジェクト「ひらけ、カカオ。」
明治は、カカオ産地の貧困や労働問題を解決するための一環として、カカオを新しい素材として位置づけ、様々なプロジェクトを立ち上げています。2022年3月に開始した「ひらけ、カカオ。」プロジェクトでは、カカオの経済価値の向上とその還元を目指しています。このプロジェクトの一環として、2023年1月には、カカオ由来の保湿成分「カカオセラミド」を世界初の素材として発表しました。また、2023年には、カカオを使用した新素材による商品も発売され、注目を集めています。詳しくは
こちらから。
今後の展望
明治は、今後も責任ある原材料の調達を進め、カカオ豆の生産地域や農家を取り巻く環境の改善に努めてまいります。持続可能なカカオの生産を実現するため、引き続き「カカオ・サポート基金」を通じた取り組みを拡大していく予定です。全国の消費者がこれらの取り組みを理解し、支持していただけることを願っています。