大阪市に登場した話題のポールダンスと喫煙所の融合体験

大阪市に新たなエンターテインメント空間誕生

2025年4月から大阪府は受動喫煙防止条例を施行します。これに伴い、多くの飲食店が屋内禁煙となり、顧客の就業や売り上げの減少を懸念しています。そこで登場したのが、大阪市中央区に位置するポールダンスBAR「ポールダンスSPOTまんぐーす」です。この店舗は無料の指定喫煙所を併設し、華やかなポールダンスのパフォーマンスを楽しむことが出来る新しいエンタメ体験を提供しています。

脅威とチャンス

ポールダンスに特化したこの店舗は、路上喫煙全面禁止に伴って無料の喫煙所を用意したことで、2024年から2025年にかけて来客数が3倍にも増加しました。これは、喫煙客が楽しめる場所を提供しながら、同時に飲食店が抱える経営課題を解決するアイデアとも言えます。喫煙所の半分はガラス張りとなっており、店内で行われる様々なポールダンスショーが観覧できる仕組みになっています。

地域社会への貢献

「まんぐーす」では、地域の課題に対しても配慮が行き届いています。駅近くに無料の喫煙所を設けることで、路上での吸い殻の散乱や、歩行者との接触問題を解消しています。店の代表であるAYAさんは、「喫煙者を攻撃するのではなく、共存できる社会を目指したい」という思いを語っています。このように、飲食業界の厳しい規制の中でも、地域に優しい配慮がなされているのが印象的です。

センスあふれるエンタメ体験

店内では、アスリートレベルのポールダンサーたちが演じるショーが行われており、訪れる人々にとって刺激的な映像体験となっています。実際に現地を視察した大阪市環境局の職員からは「これまでの80箇所以上の中で最も派手な室内」と評価を得るなど、エンタメ性が高く注目されています。SNSでも「喫煙所なのにエンタメ空間」と話題になり、多くの人々に支持を受けています。

喫煙環境の未来

喫煙者が厳しい立場に置かれる中、「まんぐーす」は新しい形のコミュニティスペースを提供しています。営業時間は20時から翌1時までで、日曜日から火曜日は定休日。ポールダンスと喫煙を組み合わせたこの試みは、他の飲食店にとっても大きな示唆を与えているかもしれません。喫煙所とエンターテインメントの共存という逆転の発想が、多くの人々に受け入れられることが期待されています。