日本初の単位互換協定を締結した帝京平成大学とサイバー大学の新しい学びの形

帝京平成大学とサイバー大学が、新たに『単位互換協定』を締結しました。これは、学生にとって新しい学びの形を提供し、実社会で求められる能力を高めるための取り組みとして着目されています。

この協定の目的は、両大学がそれぞれの教育リソースを活用し、より実践的な教育を実現することです。帝京平成大学は、実学教育と教養教育に重きを置いていますが、サイバー大学との連携によりこれをさらに進化させようとしています。

具体的には、サイバー大学が提供するITビジネス分野に特化した専門基礎科目の履修が可能となり、実務能力を養うための基礎力を身につけることが期待されています。例えば、教養科目には「日本の伝統芸能」、専門基礎科目には「プロジェクトマネジメント入門」が含まれており、学生は幅広いテーマにアクセスできるようになります。

また、オンライン学習環境の整備も大きな特徴です。サイバー大学のクラウド型eラーニングプラットフォーム「Cloud Campus（クラウドキャンパス）」を通じて、帝京平成大学の学生も他の学生と同様に授業を受講し、課題に取り組むことが可能です。このシステムにより、PCやスマートフォン、タブレットを利用して、授業の受講や試験の実施までをオンラインで完結できます。特に顔認証技術を取り入れた期末試験は、リアルタイムでの厳格な評価を可能にします。

掲示板やコミュニケーションツールを活用することで、学生間の対話や情報交換が活発に行われ、学び合う環境も整っています。

帝京平成大学について少し触れておきましょう。同大学は1987年に設立され、当初から情報処理技術に力を入れてきました。その後、社会の変化に合わせて、医療や福祉、教育分野の学部も開設し、幅広い知識を身につける場を提供しています。特に、実践能力の向上と社会人基礎力の育成に注力し、就職後のキャリアでも活躍できる人材を育てています。

一方、サイバー大学は2007年に設立された日本初の4年制インターネット大学であり、特に社会人学生が多いのが特徴です。学生は自宅やカフェなど、インターネットがあれば、いつでもどこでも学ぶことができるため、忙しい社会人にとっては理想的な学習環境が整っています。

このように、帝京平成大学とサイバー大学の協力により、学生がより質の高い教育を受けられるようになるとともに、IT業界に必要なスキルを磨く機会が増えることが期待されています。互いの強みを生かした新しい学びのスタイルが、どのような成功を収めるのか、今後の動きに注目です。