人気作家たちの新たな恋愛アンソロジー
日本の文芸界で人気を誇る4人の作家、卯月みか、天花寺さやか、みちふむ、望月麻衣が手掛ける恋愛アンソロジー『大正浪漫乙女恋譚抄』が、2025年4月30日に発売されることが発表されました。これらの作家たちは、その異なる視点を生かし、1冊に4つの物語を盛り込むことで、多様な恋のかたちを描いています。
本書では、文明が花開き、モダンな時代を背景にした女性たちの苦悩や希望をリアルに映し出す4つの短篇が収録されています。各作品には、魅力的な装画が用意されており、特にイラストレーターのマツオヒロミが手掛けた「恋の予感」は、感情の深さを伝え、読む人の心を捉えることでしょう。
各短篇の魅力
天花寺さやかの「帝都百貨店の職業女史」
この物語では、先妻の子として実家で使用人のように扱われる静香の苦悩が描かれています。彼女は社会的地位を持たない一人の女性としての立場から、恋に向かう途上で成長していく様子が深く心を打つものです。
卯月みかの「朱雀が紡ぐ恋」
生まれつき心臓が弱く、家族から出来損ないと呼ばれてきた雛子。その境遇を超え、一途な恋を紡ぐ過程が描かれることで、読者は彼女に励ましを寄せずにはいられないでしょう。
みちふむの「将官と男装令嬢の恋」
背が高いために苦しい思いをしている高子が、男装して身を隠しながらも愛を見つける姿は、さまざまなタイプの愛を受け入れることができる柔軟さを描いています。
望月麻衣の「龍神様の許嫁」
実の両親と別れ、養子として暮らす紡希が課せられた運命に抗う様子は、愛の力を信じさせる物語として多くの共感を呼び起こすでしょう。
スペシャル特典と装画
この新刊の特典として、マツオヒロミの装画に著者4名のサインが印刷された特製ポストカードが初回限定で封入されます。これにより、ファンの皆さんにとって一層の魅力が増すでしょう。大正時代という背景は、現代に生きる私たちにも共感できるテーマを提供し、特に女性たちの強さや美しさを際立たせています。
著者たちのプロフィール
- - 卯月みか: 京都市出身の作家で、多様な作品をリリースしており、『京都桜小径の喫茶店』でデビューしました。
- - 天花寺さやか: 同じく京都市出身。第7回京都本大賞を受賞した経歴を持ちます。
- - みちふむ: 北海道の実力派作家で、童話や詩でも知られています。
- - 望月麻衣: 京都府在住であり、エブリスタ電子書籍大賞を受賞してから幅広く活動しています。
書誌情報
- - 書名: 大正浪漫乙女恋譚抄
- - 著者: 卯月みか、天花寺さやか、みちふむ、望月麻衣
- - 装画: マツオヒロミ「恋の予感」
- - 発売日: 2025年4月30日
- - 税込価格: 1,595円
本書が届く日が待ち遠しいですね。読者の皆様には、この美しい物語をぜひ手に取っていただきたく、期待が高まります。恋愛の魅力に満ちた『大正浪漫乙女恋譚抄』が、新たな文学の風景を広げることを願っています。