つくば市は、市民の健康寿命を延ばし、生活習慣病の予防を目的に、個人の健康・医療・生活に関する情報を活用した新たな取り組みを進めています。このプロジェクトでは、PHR(Personal Health Record)データを活用した食事記録のモニタリングを通じて、具体的な商品提案と健康支援が行われる予定です。
背景と目的
つくば市は「誰一人取り残さない」ことを目指したインクルーシブな地域づくりを行っており、特に健康分野では「つくばスーパーサイエンスシティ構想」というビジョンのもとに取り組んでいます。医療・健康関連では、先進的なサービスを導入し、市民の生活の質を向上させていくことを目指しています。
この新しい実証事業は、本構想の一環であり、モニター参加者が利用する食事記録アプリ「カロミル」のデータを基に、食事傾向や栄養摂取の分析を行います。結果として、食事内容や購買行動にどのような変化があるのかを検証し、市民の食生活改善に貢献したいと考えています。
実証事業の概要
本事業は、つくば市実証事業の一環として「パーソナルフードレコメンドサービス調査」という名称で実施されます。モニター参加者には「カロミル」を使用してもらい、個々の食事記録をデジタルで取得します。データからは、たとえば「たんぱく質が足りない」や「塩分が多い」といった分析結果が得られ、これに基づき適切な商品提案がなされます。提案された商品は、つくば市内のウエルシア薬局の店舗で購入可能で、一部店舗では栄養コンシェルジュによるサービスも行われます。
各社の役割
このプロジェクトには三社が参加しています。アルフレッサ株式会社はプロジェクト全体の設計と推進を担当し、ウエルシア薬局は店舗での提案商品販売および管理栄養士によるサポートを提供します。ライフログテクノロジーは、「カロミル」のアプリ開発とデータ分析を行い、AIを用いた商品推薦機能を提供します。
「カロミル」の特長
「カロミル」は、ライフログテクノロジーが開発した食事・運動・体重管理アプリです。ユーザーは食事の写真を撮るだけで、AIが栄養価を計算し記録します。これにより、栄養のバランスを考えた健康管理が可能です。2026年7月時点での登録ユーザー数は700万人を超え、非常に多くの人々に利用されています。これは、ダイエットだけでなく、全体的な健康管理にも寄与しています。
実施期間と内容
この実証事業は2026年9月1日から2027年1月31日まで実施されます。期間中には、モニター参加者の募集、データ取得、商品提案、健康支援サービスの提供と効果検証が行われます。実証終了後には、得られた成果をまとめ、今後の展開につなげることが予定されています。
今後の展開
本事業で得られる知見を基に、未病や予防の領域でのサービスモデルや事業化の仕組みを構築していくことが期待されています。地域における健康支援の新たな形として、全国的な広がりを目指すこの取り組みから目が離せません。