大阪・関西万博で開催された「ノモの国」特別ツアーの成功報告

大阪・関西万博で開催された特別ツアー

2025年9月1日から3日間にわたって行われた、NPO法人おりがみが主催する「パラ旅応援団」による特別ツアーが話題を集めました。このイベントは、大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」にて、障がいのある方々や学生ボランティアが参加する形で行われ、参加者たちの交流を促すことを目的としていました。

インクルーシブな旅のスタイル

主催者の都築政憲氏は、「パラ旅は、障がいのある方も若者も同じ立場で出会い、楽しむ交流型の旅です。一生に一度かもしれない万博で、自分を信じ、一歩を踏み出す勇気を感じてほしい」と述べました。このメッセージがツアーの意義を象徴しており、参加者たちの心に深く響きました。開会式では全員で応援歌を歌い、和やかな雰囲気の中、笑顔あふれるイベントが幕を開けました。

ツアーでは、ボランティアたちが障がいのある方々を支え、共に交流する姿が見られました。普段は外界の目や周囲の音に気を取られ、参加が難しい方々も、ボランティアの手助けを受けて自信を持って参加することができたのです。

万博会場での貴重な体験

万博会場に到着した参加者たちは、猛暑にもかかわらず未来的な景観に興奮し、記念撮影やお土産を楽しみました。その後、待ちに待った「ノモの国」パビリオンへと向かいました。この体験は、映像や音響、光を駆使した刺激的な内容で、多くの参加者にとって夢のようなひとときとなりました。体験後には、無口だった方々が感想を語る様子も見られ、ボランティアとの交流が深まりました。

参加者の声

参加者からのアンケート結果も非常に良好でした。総合満足度は10点満点中9.1点と高評価で、80%以上の方が外出意欲の向上を感じていたとのこと。また、学生ボランティアの満足度は9.6点と、障害福祉への関心を持つきっかけになったとの声も届きました。参加者の中には、「久しぶりに親子で楽しめた」といった感想や、「皆がフラットな目線で関われた」といった意見が寄せられ、イベントの意義を再認識しました。

終わりに

この特別企画の成功は、主催者であるパナソニックホールディングス株式会社、協力団体の大阪ボランティア協会やNPO法人み・らいず2、大阪公立大学ボランティア・市民活動支援センターV-stationなど、多くのサポートによって実現しました。関西初の「パラ旅」は、参加者にとって忘れられない思い出となり、今後の社会参加へ向けた重要なステップとなりました。今後、さらなる活動が期待されます。