和歌山県が率先する働き方改革、男性育児休業と女性再就職を強力支援

和歌山県が初めて3つの賛同宣言を同時発表

和歌山県は、2024年11月8日に開催された署名式において、株式会社ワーク・ライフバランスが提唱する「男性育休100％宣言」「勤務間インターバル宣言」「女性の再就職応援宣言」の3つの取り組みに、47都道府県で初めて同時に賛同を表明しました。この重要な施策により、和歌山県は地域の働き方改革を一層進める方針を打ち出しています。

3つの宣言についての詳細

男性育休100％宣言

この宣言は、企業内で男性が育児休業を100％取得する環境を整えることを目的としています。2019年から募集を開始し、これまでに194社が賛同しています。男性の育児休業の取得は、妻や子どもの健康を守るだけでなく、男性自身のメンタルヘルスにとっても重要な役割を果たします。

勤務間インターバル宣言

この宣言は、毎日の勤務終了時間から翌日の勤務開始時間の間に11時間の休息期間を確保するための制度導入を促進します。2022年以来、53社が賛同しており、働きすぎを防ぎ、従業員の健康を守ることを目指しています。

女性の再就職応援宣言

この宣言は育児や介護等の理由で職を離れた女性を再雇用する企業を支援するもので、2023年から賛同を呼びかけ、19社が賛同しています。女性たちが再び職場で活躍できる環境を整えることで、企業の人材不足を解消し、ダイバーシティを進めることが狙いです。

署名式の様子

記者会見では、株式会社ワーク・ライフバランスの代表取締役社長である小室淑恵氏が3つの宣言の意義と重要性を説明し、知事の岸本周平氏が和歌山県の具体的な働き方改革の取り組みについて語りました。さらに、当社のシニアコンサルタントである大畑愼護氏が、県内の子育て支援に関わるアドバイザーとしても活躍することが報告されました。

和歌山県におけるこれまでの取り組み

和歌山県では、884,627人の人口に対して様々な施策を実施しています。過去には和歌山こどもまんなか応援団や女性活躍応援企業同盟などの活動が行われていましたが、今後は新たに創意工夫を凝らした施策の展開が期待されます。具体的には、県職員の働きやすい職場環境の整備を進め、生産性向上や職員の創造性を高める方向で進められています。

増加する育児休業取得率

「男性育休100％宣言」の取得のために、具体的な取り組みが進められています。育児休業制度を普及させるための研修やハンドブックの見直し、実績のフィードバックなどが行われ、令和5年度の男性職員の育児休業取得率は63.3％にまで上昇しました。これにより、観察される社会変化と働きやすい職場づくりが同時に進行しています。