両備システムズ、運送業の新しい未来を切り開く
株式会社両備システムズが、トラックの在車状況を自動的に検知する最先端のバース在車検知システム「IT-Parking for Truck」を発表しました。このシステムは、AI技術とIPカメラを活用し、物流業界の現場における人員配置を最適化し、業務の効率化を実現します。
開発の背景
物流業界では、トラックドライバーの拘束時間を短縮することが求められています。国は、荷主事業者に対して運行あたりの荷待ち時間や荷役作業時間を2時間以内に抑えるガイドラインを示しており、各現場ではトラックの荷積み・荷下ろし時間を管理・短縮する必要があります。しかし、従来の方法では目視やカメラに依存しており、十分な人手を確保することが課題でした。「IT-Parking for Truck」はこうしたニーズに応えるために開発されたものです。
システムの特徴
1.
自動検知機能
AIの画像解析技術により、トラックの前後両面からの車両を的確に識別し、在車状況を自動的に検知します。
2.
リアルタイム可視化
バースごとの入出庫状況や滞留時間をリアルタイムで可視化し、場内運用の最適化を促進します。これによって、荷待ち時間の短縮が可能になります。
3.
省人化を実現
現場に常駐する人員を減少させながら、複数のバースを一括で効率的に管理できる遠隔監視機能を搭載しています。
今後の展開
これまで「IT-Parking」シリーズは商業施設やオフィスビルでの導入が主でしたが、今後は物流業界への本格的な展開を視野に入れています。「IT-Parking for Truck」は「バース入退場管理システム『R-Teams』」など、他の物流ソリューションとも連携し、入場から退場までのプロセスをトータルで「見える化」して最適化します。さらに、複数拠点での統合管理や無人化支援、防犯対策などの多面的な用途への展開も計画しています。
2025年の展示会参加
本製品は、2025年7月に東京ビッグサイトで行われる「第5回 交通インフラ設備機器展」に出展する予定です。この機会に、物流業界の関係者はぜひ「IT-Parking for Truck」の機能や導入事例を実際にご覧いただきたいと思います。
駐車場管理システム「IT-Parkingクラウド」
さらに、両備システムズでは、駐車場管理の効率を大幅に向上させる「IT-Parkingクラウド」を展開しています。リアルタイムでの入出状況を把握できるこのソリューションにより、人手不足が深刻な課題となっている駐車場運営においても、新しい管理方法を提供しています。
会社概要
株式会社両備システムズは、公共、医療、民間企業向けに情報サービスを提供する企業です。1969年に設立され、岡山県岡山市に本社を置いています。近年ではAIやIoTの先端技術を駆使したソリューションを次々と発表し、新しい時代の物流業務に貢献しています。
詳細な情報はこちら