アフリカのアニメーターを育成する新たな試み「TAIDOプロジェクト」始動
アフリカでのアニメーション制作を通じた新たな可能性
一般社団法人Arc & Beyondは、アフリカの2つのアニメーション制作スタジオ『Animax FYB Studios』(ガーナ)と『CR Motion Plus Ltd』(ナイジェリア)との連携を発表し、若者の雇用創出を目指すアニメーション制作プログラム『TAIDOアフリカンアニメーションチャレンジ 2026』を開始します。このプログラムは、アフリカの現地アニメーターに対してメンタリングを提供し、彼らのスキルを向上させることを目的としています。
TAIDOプロジェクトの背景と目的
TAIDOプロジェクトは、アフリカにおける若者の雇用問題に着目し、アニメーション制作を通じて解決に取り組むものです。アフリカの若者が安定した職を得ることが難しい現状を踏まえ、アニメ制作を職業にすることで新しい雇用機会を創出し、同時にアフリカの物語を世界へと伝えていくことを目指しています。
このプログラムでは、2つのスタジオで選ばれたアフリカのアニメーターが、日本のアニメーション業界の専門家たちから直接指導を受けます。具体的には、各参加者はストーリー作成やキャラクターデザイン、短編アニメーション制作を行い、2026年春には制作した作品に対する講評会が開催されます。これにより日本のアニメ関係者とのつながりを深め、彼らの才能が世界の舞台に広がるきっかけとなることを期待しています。
クラウドファンディングの開始
さらに、Arc & Beyondは、プログラムの運営に必要な資金調達を目的に、クラウドファンディングを10月23日より開始しました。目標額は100万円で、期間は12月22日まで予定されています。この資金は、プログラムの運営やメンターへの謝礼、制作環境の整備に充てられます。この取り組みに参加することで、支援者もこの新しいアニメーション文化の発展に貢献できます。
アフリカの物語を世界に届ける意義
TAIDOプロジェクトの名称には、「アフリカに息づくアニメ文化の鼓動を広め、大きな潮流を作っていく」という想いが込められています。アフリカの創造的資本と日本のアニメーション技術の融合によって、新たなアニメーションの未来を切り開くことを目指しています。プロジェクトリーダーの北畠未来氏は、「アフリカの豊かな物語と日本のアニメ制作の知見を融合し、アフリカの若者たちの「好き」を「夢ある仕事」へと昇華させることを目指す」と語ります。
メンタリングの内容と期待される成果
プログラムには、日本のアニメーション制作進行の専門家がメンターとして関与します。参加者たちはストーリーの構築やキャラクターデザインに加え、この分野の実技を通じて専門的なスキルを向上させていきます。和気あいあいとした環境の中、アフリカの若者たちが自身の創造性を発揮できる場を提供することで、彼らの才能を世に広める機会を作ります。
世界に向けたアフリカの力
Animax FYB StudiosのCEOであるFrancis Y. Brown氏は、TAIDOプロジェクトを通じてアフリカの創造的資本と日本の優れたアニメーション技術を融合し「新たなアニメーションのフロンティアを共同で創造していくこと」を強調しています。一方、Comic Republic / CR Motion Plus LtdのCEO Jide Martin氏も、これまで築いてきた真のアフリカの物語を基に、アフリカの若者に新たなチャンスを提供することに意義を感じています。
このような取り組みを通じて、アフリカのクリエイティブな未来を築くための架け橋となり、若者たちが自己表現の場を持ち、世界に向けて自身の文化や物語を発信する機会を提供することが、TAIDOプロジェクトの重要な目標となっています。アフリカの才能が目覚め、国際的な舞台で評価される日も遠くはないでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人Arc&Beyond
- 住所
- 東京都港区港南1丁目7番1号
- 電話番号
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