畜産業界の新技術
2021-12-28 14:30:18
畜産業界の救世主!感染症発生時の新技術で安心・衛生的な農場環境を実現
畜産業界が注目するERSの新技術
最近、畜産業界は新たな技術革新によって注目を集めています。株式会社JETが開発した急速発酵乾燥資源化装置(ERS)は、特許技術「有害微生物を含む有機物の処理方法」を導入し、単一の装置で日常的な家畜の糞尿処理と、感染症の発生時に必要となる死畜処理の両方を効率よく行うことができるようになりました。これは、特に鳥インフルエンザや豚熱などの家畜感染症が発生する際に、とても重要な技術です。
1. 背景と課題
家畜感染症による対応は、これまで埋却や焼却といった方法が一般的でした。しかし、これらの処理方法には土壌汚染のリスクや悪臭の発生、施設の老朽化などさまざまな問題が残っていました。そこで、JETはこれらの課題を解決すべく、ERSに特許技術を統合し、効率的かつ衛生的な環境を提供することを目指しました。
2. 新技術の詳細
ERSでは、対象となる家畜の死骸を121℃で20分以上加熱する「滅菌」と、特定の微生物と減圧機能を利用した「発酵乾燥」が行われます。これにより、感染症発生時には死畜を安全に処理し、二次感染のリスクを排除した上で、再資源化を実現することが可能になります。
2.1 日常時の糞尿処理
日常の糞尿処理は、特別な前処理を行うことなく、ERSに投入するだけで始まります。その後、70度の低温で微生物による発酵乾燥が行われ、無臭で処理された有機物はペレット化されます。このペレットは燃料や肥料として再利用され、環境にも優しい仕組みが整っています。
2.2 感染症発生時の死畜処理
感染症が発生した場合、死畜はERSに投入され、121℃での高圧滅菌と真空冷却のプロセスを経ます。その後、処理された死畜は密閉コンベアで運ばれ、無菌状態で管理されるため、感染症の拡大を防ぐことができます。
3. 導入の効果
この新技術によって、畜産農家は感染症発生時でも自家での滅菌処理が可能になりました。結果として、農業経営の精神的負担が軽減され、衛生的な環境が迅速に回復できます。また、これにより、埋却用地や焼却炉の確保が不要となり、コストの削減も見込まれます。さらに、特許取得により法的な保護も手に入れたため、安心して利用できる技術として信頼が高まります。
4. 今後の展望
JETでは今後、車載型の移動式ERSや、レンタルサービスなど、さまざまなニーズに応じた展開を計画しており、畜産業界のさらなる効率化と実績向上が期待されています。新しい技術の導入は、農業環境を一変させる可能性を秘めています。この技術が全国の畜産農家に広がることで、一層の効果が期待できるでしょう。
5. 会社概要
株式会社JETは、東京都千代田区に本社を置き、急速土着菌増殖乾燥システムに関する開発やコンサルティングを行っています。最新の技術を利用した事業拡大に向けて、さまざまな提案を提供しています。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。
会社情報
- 会社名
-
株式会社JET
- 住所
- 東京都千代田区一番町19全国農業共済会館
- 電話番号
-
03-5213-4395