卒業アルバムの新たな風潮
株式会社Truesight Japanが提供するAIレタッチソフト「Evoto」は、滋賀県近江八幡市の「エクボスタジオ」とのコラボレーションで、卒業アルバムの個人写真の在り方を革新しています。今回の取材では、フォトグラファーである野口陽平氏が、ヴォーリズ学園で卒業アルバム用の写真を撮影する様子をYouTubeに公開しました。この動画では、生徒の個性や雰囲気を引き出すための撮影技法にスポットを当てています。
卒業アルバムにおける個性の重要性
従来の卒業アルバムの個人写真は、正面を向き、整った表情で撮影されるスタイルが一般的でした。しかし、近年では教育現場での個性や多様性の尊重が進み、アルバムに求められる表現も変化しています。エクボスタジオでは、「プレミアムポートレート」と呼ばれる撮影手法を導入し、生徒一人ひとりの自然な表情を引き出し、「その生徒らしさ」を大切にしています。野口氏は、「型にはまったものではなく、個々の個性を残すことが最も重要」と語ります。
制作現場の課題
とはいえ、こうした表現を追求することは容易ではありません。特に、卒業アルバム制作においては、撮影日に欠席した生徒の写真を後日撮影し、違和感なくアルバムに組み込む必要があります。従来は画像編集ソフトを駆使して修正を行っていましたが、髪の毛や体の隙間の処理には多くの時間を要しました。これは特に生徒数が多い学校では大きな負担となります。
AIレタッチソフト「Evoto」の活用
そこで、「エクボスタジオ」が導入したのがAIレタッチソフト「Evoto」です。このツールは、実際に撮影された写真をもとにレタッチ作業を支援し、被写体の特性を損なうことなく、魅力を引き出す内容となっています。「Evoto」を使えば、人物写真のレタッチだけでなく、背景の調整や色味の補正もスムーズに行うことができます。
「Evoto」の特徴的な機能には、欠席者の撮影に役立つ「背景入れ替え」や、全体の色味を整える「AIカラーマッチ」があり、これにより制作の効率が格段に向上しています。また、複数の画像を一度に補正できる「プリセット」機能も、時間の短縮に寄与しています。
本人らしさを守るレタッチの哲学
野口氏が「Evoto」を使う際、常に心掛けているのは「やり過ぎないこと」です。肌の補正においては、自然な状態を保つために、ニキビを完全に消さないように調整し、過度なホワイトニングも避けます。生徒のセルフイメージに近づけるような微調整を行うことで、あくまで「その人らしさ」を尊重しています。
卒業アルバムの価値
卒業アルバムは、ただの記録ではなく、時間が経つにつれてその価値が増すものです。中高生の頃には特別な存在とは思えなかったアルバムも、大人になって振り返ると大切な記憶の一部になります。野口氏は、「いつか振り返ったときに、『持っていてよかった』と思える一冊を届けたい」との想いを持っています。それを支える「Evoto」の活用事例を通じて、新たな卒業アルバムの在り方を感じ取っていただければ幸いです。
まとめ
卒業アルバムの制作の現場は、今まさに進化を遂げています。個性を尊重した表現、AI技術の導入、生徒たちの「らしさ」を大切にする姿勢。これらが融合することで、新しい卒業アルバムが誕生しています。ぜひ、野口氏と「Evoto」が生み出す未来の卒業アルバムに注目してみてください。
取材動画もご覧ください:
卒業アルバムのいま ー未来に残す新しい記憶のかたちー