エステーが実施したバーチャル森林浴の驚きのリラックス効果とは

エステー株式会社と長谷工コーポレーションが共同で進めた、「バーチャル森林浴」の実証実験が注目を集めています。本実験は、賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」の共用部で行われ、16名の被験者を対象にリラックス効果を確認しました。

「バーチャル森林浴」とは？

「バーチャル森林浴」とは、実際に山や海など自然の中に行くのではなく、映像や音、香りを通じて、まるで自然の中にいるような疑似体験ができる空間を指します。これにより、ストレスを軽減し、心の健康を促進することを目指しています。

本プロジェクトでは、体験環境の演出において、プロジェクターや音響機器の選定、設置場所、さらには壁紙や香りを細部にわたって検討しました。香りには、北海道のトドマツから抽出されたエステーのクリアフォレストオイルが使用され、よりリアルな森林体験を提供します。

実証実験の概要

本実験には、エステーと長谷工の社員が参加し、被験者はまず通常環境でリラックスする時間を過ごし、その後バーチャル森林浴を体験しました。協力的な調査も行われ、ストレス指標としてのホルモン「コルチゾール」の分泌量や、ネガティブ・ポジティブな感情を数値化するアンケートが実施されました。

このアンケートでは、参加者が体感した感情の変化を「怒り」「混乱」「抑うつ」「疲労」「緊張」といったネガティブな項目と、「活気」「友好」といったポジティブな項目に分類し、評価を行いました。実験の結果、バーチャル森林浴は参加者のストレス指標を低下させ、ネガティブな感情を緩和し、ポジティブな感情を高める効果が見られました。

実験結果の詳細

実験は2024年8月に行われ、参加者は合計16名。その結果、唾液中のコルチゾール濃度が低下し、ストレス軽減の効果が確認されました。具体的には、ネガティブな感情のスコアが低下しており、従来の環境と比べてリラックス度合いが高まったことが示されています。また、ポジティブな感情の向上も確認され、気分改善効果があるとされています。

企業の今後の展望

エステーは「SMILE 2027」という中期経営計画のもと、香りを用いた健康経営支援ビジネスを推進中です。ウェルネス領域での社会課題解決を目指し、未来の健康的なライフスタイルの実現に向けて取り組んでいく方針です。

長谷工は、今回の結果をもとに新たな住まいの価値を創造し、分譲マンションの事業に活かしていきます。彼らは「LIM（Living Information Modeling）」を採用し、住空間の最適化に向けた新しい試みを進めています。

サステナブランシェ本行徳

「サステナブランシェ本行徳」は、既存のマンションをリノベーションし、CO2排出量を実質ゼロにすることを目指したプロジェクトです。これまでに無かった新たな住まいの形を提示し、エステーと長谷工の連携が地域にもたらす影響は大きいと言えるでしょう。

このプロジェクトの取り組みを通じて、リラックスの新たなスタイルが楽しめる未来に向けての第一歩が踏み出されています。