次世代音楽規格「MIDI 2.0」を開発するAMEIとMMAが協力体制を発表
次世代音楽規格「MIDI 2.0」の紹介
一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)とThe MIDI Manufacturers Association(MMA)が、音楽業界に革新をもたらす新しい規格「MIDI 2.0」の開発を進めていることを発表しました。MIDIとは、音楽機器やソフトウェア間で情報をやりとりするための標準規格で、これまでも多くの音楽制作や演奏で活用されてきました。しかし、時代とともに音楽制作のスタイルや需要が変化する中で、既存のMIDI 1.0の限界も見えてきました。
MIDI 2.0の特徴
MIDI 2.0は、従来の形式にさらなる拡張性を加えた次世代のプロトコルです。主な特徴としては、まず初めにMIDI機器間でネゴシエーションを行い、既存のMIDI 1.0対応機器との互換性を保持しながら、計測精度の向上と新たな機能の追加を展開することが挙げられます。具体的には、チャンネルやメッセージの分解能を高め、ノートコントロールやタイムスタンプの機能を強化することによって、演奏の表現力やデータ再現性が飛躍的に向上します。
プロトタイプの開発進行中
現在、AMEIとMMAのメンバー企業はMIDI 2.0のプロトタイプ開発を進めており、初期のプロトタイプ間の接続性や、MIDI 1.0対応機器との変換テストも行われています。このテストは、2023年のNAMM Showにてメンバー専用のplugfestとして計画されています。参加メーカーには、Ableton、Art+Logic、Google、Native Instruments、ヤマハなど、世界中の著名な音楽機器メーカーが名を連ねています。
MIDI 2.0への期待
MIDI 2.0は、MIDI 1.0との接続互換性を維持しつつ、新たな高度な接続性をもたらし、様々な分野でのMIDIの可能性を広げることを目指しています。今後はMIDI 2.0に対応する機器の開発が進められ、さらにAMEIとMMAからは、この新しい規格に準拠した企業向けのロゴデザインも制作される予定です。
AMEIについて
一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)は、音楽電子事業に関連する調査研究や情報収集を行い、業界の健全な発展を目指す団体です。音楽電子機器やソフトウェアの進化を見据え、参加・協力を希望する団体や企業を広く募っています。興味のある方は、ぜひAMEI事務局までお問い合わせください。
同団体の活動は、音楽制作の新たな可能性を探る上で欠かせないものです。MIDI 2.0の誕生によって、今後の音楽制作やアートの未来がより多様化し、広がることが期待されます。これからの音楽シーンがどのように変化するのか、目が離せません。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人音楽電子事業協会
- 住所
- 東京都千代田区神田三崎町2-16-9イトービル4F
- 電話番号
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