世界各地で活動する企業にとって、従業員の安全と健康を守ることは最も重要な課題の一つです。その中で、インターナショナルSOSが新たにグローバルセキュリティサービスの責任者にジャイルズ・ヒルを任命しました。彼は、約33年にわたり英国陸軍で培った豊富な経験を持つ退役中将であり、国際セキュリティの専門知識を活かして、この業界の新たな方向性を示す有力なリーダーです。
ジャイルズ・ヒルは、昨年からインターナショナルSOSの国際セキュリティ顧問委員会の会長として活動しており、業界内での信頼を高めています。彼の指導のもと、同社は今後さらに革新的なセキュリティサービスの開発を目指すとしています。特に、多様化する脅威の中で、従業員の健康と安全を守るために、24時間体制のサービスを強化していく方針です。
ジャイルズはその任命について、「この1年間、インターナショナルSOSでの経験を通じて、最高のセキュリティ専門家たちと共に働くことができました。混乱した世界情勢の中で、我々は常に従業員の健康と安全を守る努力をし続けています。新たなリーダーシップの役割を担うことに大変期待しています」と述べています。彼の言葉からは、新たなビジョンと目標をもって業務に臨む強い意志が伝わってきます。
また、インターナショナルSOSの創業者兼最高経営責任者であるアノー・ヴェシイエ氏は、ジャイルズの能力を高く評価し、彼が企業にとって理想的なリーダーであると強調しています。ヴェシイエ氏は、「今日の複雑な脅威に直面する中で、革新性と卓越性を持ったサービスを提供するためには、ジャイルズのような専門家が必要です。また、彼には次世代の専門家を育成する熱意もあります。彼のリーダーシップによって、インターナショナルSOSのセキュリティチームはより高い次元に引き上げられるでしょう」とコメントしています。
ジャイルズは過去に、英国の第16空中強襲旅団や第1師団の司令官を務めるなど、多くの重要なポジションを経験してきました。彼が手がけた任務は北アイルランド、バルカン半島、イラク、アフガニスタンなど多岐にわたり、その功績が認められて2014年にはCBE(大英帝国勲章)、2020年にはCB(バス勲章コンパニオン)、2021年には米国のレジオン・オブ・メリットが授与されるという栄誉を得ています。
インターナショナルSOSは、1985年の設立以来、世界中で働く従業員の健康と安全を確保することを使命としており、90ヵ国以上、1,200ヵ所でサービスを展開中です。同社は、医療、セキュリティ、ロジスティクスの専門家によって構成され、24時間体制で約9,000社、700万人以上の顧客をサポートしています。これにより、フォーチュングローバル100企業の80%以上や世界で最もサステナブルな企業の61%が、同社のアシスタンスサービスを利用しています。
今後、ジャイルズ・ヒルのもとでインターナショナルSOSがどのように進化していくのか、業界内外の注目が集まっています。彼のリーダーシップがもたらす新たなセキュリティサービスの展開に期待が高まる中、安全な職場環境を実現するための取り組みが一層重要になることでしょう。