2024年のキャンプ場予約動向:多様化と安定フェーズに突入
本格的なキャンプシーズンの到来に伴い、キャンプ場検索・予約サイト「なっぷ」は2024年の予約動向に関する調査結果を発表しました。2024年の夏は観測史上最も暑い夏が予測される中、予約件数は前年比で3ポイント減少する見込みもありましたが、実際には前年とほぼ横ばいという結果に終わりました。
2024年のキャンプ場予約状況
調査対象は、約5,600施設を掲載している「なっぷ」のデータに基づいています。この調査から、キャンプ場の予約状況にはいくつかの重要な傾向が見えてきます。特に2023年から引き続き、予約時期の分散化が進んでおり、繁閑差が縮小されていることがわかりました。これにより、安定した利用者層が形成されています。2024年の予約においては、既存ユーザーが55%を占めており、前年比8ポイントの増加を示しています。このことは、コロナ禍による特需が終息した後も安定した需要があることを示唆しています。
予約件数の傾向と利用者層の分布
キャンプ場の予約件数は、月ごとの繁忙期と閑散期の比率が2019年から大きく変化しており、特に繁忙期である7月から9月の予約件数は32.3%となりました。この数値は2019年の46.1%から14ポイントの減少を物語っています。逆に、閑散期においても予約が増加しており、キャンプが通年で楽しまれる文化の浸透を伺わせます。また、ソロ・デュオ利用が全体の48.6%を占めている点も注目されます。
利用者層ごとの動向も興味深く、大型連休にはファミリー層が多く利用する一方で、閑散期にはソロやデュオ層が活発です。このような傾向から、キャンプ場の運営者には様々なスタイルに応じた運営方針が求められるでしょう。
2025年に向けた戦略
2025年度に向けては、飛び石連休をうまく活かした平日利用促進が重要な課題となります。また、予約から利用日までのリードタイムも短縮傾向にあり、特に直前予約が増加しています。この新しい傾向を踏まえ、なっぷでは引き続き集客支援を行っていく予定です。R.projectは今後もアウトドア業界の活性化に貢献するために、情報発信を行っていきます。
まとめ
キャンプ場予約動向の調査を通じて、2024年のキャンプシーズンには安定した需要が見え、体験の多様化が進んでいることが確認されました。利用者のニーズに対応したサービスの提供が今後の成長につながる要素となるでしょう。
「なっぷ」は約5,600件のキャンプ場を掲載しており、キャンパーたちに愛用され続ける存在です。今後も、様々なデータ分析を通じて、キャンプ場運営者とキャンパー双方に役立つ情報を発信し続けていきます。