Dr.Webが新型ClickFix攻撃に対抗する技術を発表
株式会社Doctor Web Pacificは、セキュリティブランド「Dr.Web」として、増加傾向にある新型の「ClickFix(クリックフィックス)攻撃」についての技術解説を発表しました。この攻撃手法は、海外での広がりに伴い、日本市場でも危険性が高まっているといわれています。以降、Dr.Webが提唱する防御策とその効果について詳しく見ていきます。
ClickFix攻撃とは何か?
「ClickFix攻撃」とは、ユーザが自ら行動を起こすことを駆使した新しいタイプのソーシャルエンジニアリング攻撃です。この攻撃では、ユーザが「コピー&ペースト」や「Win+R」コマンドを使用などし、OSの標準機能を悪用して感染が成立します。従来型のウイルス検知機能をすり抜けるこの巧妙な手法は、特に企業や教育機関を狙うことで、深刻な影響を及ぼす可能性があります。
Dr.Webの防御アプローチ
Dr.Webでは、この脅威に対抗するために、技術的な対策を細分化し、「予防的保護テクノロジー(Preventive Protection Technology)」を導入しています。これにより、以下のような多層的な防御を実現しています。
- - ユーザの操作をトリガーとした攻撃の検出:特定の操作が行われた際にその行動をすぐに検知します。
- - スクリプト実行や外部通信の未然ブロック:攻撃の発見後、リアルタイムで対処し、ダメージを最小限に抑えます。
- - 偽CAPTCHAやマルバタイジング広告の自動遮断:攻撃者が用いる手法に対して、自然と防御の壁が築かれています。
これらの技術は、実際にこれまで多くの攻撃からユーザを守るために貢献してきました。
今後の取り組み
Dr.Webは、ClickFix攻撃への防御だけでなく、広範囲に広がるソーシャルエンジニアリング手法に対抗するために、解析エンジンや行動検知アルゴリズムの強化に努めています。また、「ゼロトラスト運用支援」を対象に、企業や教育機関、行政においても幅広くアプローチしていく方針です。
会社情報
株式会社Doctor Web Pacificは、東京都港区に本社を置くサイバーセキュリティ対策製品のリーディングカンパニーです。2000年からの歴史を持ち、様々なセキュリティニーズに応えるために、幅広い製品を展開しています。公式ウェブサイト(
こちら)から詳細情報をご覧いただけます。
この新たな攻撃への対応策が、ユーザや企業にとって安心材料となることを期待しています。サイバーセキュリティは、ますます重要視される現代において、正しい理解と対策の強化が不可欠です。