岡山理科大学での農林水産DXセミナー
2023年8月25日、岡山理科大学の岡山キャンパスにて、第1回「農林水産DXセミナー」が開催されました。本イベントは、農業のデジタル化を推進するため、岡山県の主催のもと行われたもので、12人の参加者が集まりました。彼らは、気温や土壌湿度を感知するセンサーを取り付けた回路基板の製作に挑戦しました。
セミナーの内容と目的
今年度のセミナーの大きなテーマは、「電磁弁等に接続して使うスマホと環境測定センターを用いた制御装置の製作」です。このプログラムでは、ハウス内の温度や湿度、土壌水分を測定し、そのデータをスマートフォンでモニターすることができます。さらに、受け取った情報に基づいて自動的に潅水が行えるシステムの構築を目指しています。
参加者は、秋葉原の電子部品ショップなどで材料を調達し、コストを抑えて約2500円程度で製作することに挑戦しています。講師陣は、情報理工学部の赤木徹也教授、藤本真作教授、横田雅司講師の3名で、参加者たちは彼らの指導のもと、基板にマイコンやトランジスタアレイ、センサー、電源コネクタなどを丁寧にはんだ付けしました。
実際にスマートフォンアプリに温度や湿度が表示される様子を見た参加者たちは、その成果に安堵の表情を浮かべていました。
今後のセミナー日程
セミナーは全4回から成り立っており、第2回は8月29日(金)に自動潅水制御などのプログラミングを学ぶ内容となっています。その後、第3回は10月16日(木)、第4回は10月31日(木)に、岡山県農林水産総合センターで開催される予定です。これらの回では、スマホを使った農作業管理ツールの学習が行われます。時間はすべて13時から16時までです。
興味のある方は、県の電子申請サービスを通じて、9月4日(木)10時から10月2日(木)17時まで申し込みが可能です。ただし、2回完結のプログラムであるため、どちらか一回だけの受講はできません。また、先着順となりますので、早めの申し込みをおすすめします。
問い合わせは、岡山県農林水産総合センターの産学連携推進課(086-955-0273)まで。参加者の皆さんが大いにこのワークショップから得られる知識と技術を持ち帰り、今後の農業経営に反映させていくことを期待しています。