20代を意識した採用方針に若手が期待を寄せる理由とは
株式会社学情は、2024年7月に実施したアンケート調査結果をもとに、20代の就職活動における動向を探りました。特に注目を集めたのが、明確な入社時期を設定した募集形式に関する反応です。調査結果によると、入社時期が特定されている「10月1日入社」や「4月1日入社」の募集について、20代の6割以上が「魅力を感じる」と応えています。
明確な入社時期が評価される理由
「同じタイミングで入社する仲間がいることで不安が軽減される」といった意見や、「企業側も事前に受け入れ準備を行えるため、研修体制が整った状態で入社できる」といった声が多く寄せられていることからも、明確な入社時期の設定が多くの若者に安心感を与えていることが伺えます。
「第二新卒採用」の人気
さらに、20代がターゲットであることを明確にした「第二新卒採用」や「ポテンシャル採用」に対しては、約9割の人が「魅力を感じる」と答えました。中でも、54.1%が「魅力を感じる」とし、31.9%が「どちらかと言えば魅力を感じる」と答えています。これにより、ポテンシャル採用という新しい採用スタイルが20代から高い期待を集めていることが分かります。特に「自信が持てる」「積極的に若手採用を実施している」といったポジティブな意見が多く見られました。
幹部候補の育成プラン
また、幹部候補として育成するキャリアプランが用意されている募集に対しても、4割以上が「魅力を感じる」と回答。この調査では、「キャリアの可能性を感じる」「指標が明確なので進むべき道が分かる」といった声が寄せられています。自らキャリアを形成していくことに意欲を持つ若者が多いことが伺えます。
終身雇用に対する意識の変化
そもそも、かつては終身雇用が当たり前とされていた日本の労働環境ですが、近年では若い世代の働き手が主体的に自らのキャリアを考えるようになっています。転職によるキャリア形成を選択する人が増える中、企業でも若手を積極的に採用する傾向が見られます。
調査の背景と会社概要
この調査は、株式会社学情が実施したもので、20代社会人を対象にWeb上で行われました。調査期間は2024年7月12日から28日。総471の有効回答を得ています。学情は、「つくるのは未来の選択肢」というミッションを持ち、若者のキャリア形成を支援しています。これからの社会で希望を持ちながら活動する若者たちのために、キャリアの起点となる「初めての転職」「就職」を常に模索している企業です。
このように、今の20代はより主体的に、自らの未来を見据えた職探しを行っているという現実があります。企業側にとっても、これらの調査結果を参考にしながら、魅力的な募集を行うことが求められているのかもしれません。