AIがもたらす新たなコミュニケーション革命
AI技術が進化する中で、人々のコミュニケーションの在り方も大きく変わるべき時が来ました。2025年8月26日、AI文字起こしサービスを提供する
Nottaと、音声合成の先駆者である
ElevenLabsが、共同プログラム「すべての人のための声を(Voices for All)」を始動することを発表しました。このプログラムは、コミュニケーションに困難を抱える方々に光を当てることを目的にしています。
プログラムの背景と目的
両社は、AIの力で声にならないコミュニケーションのバリアを取り除こうという共通の理念から、この支援プログラムの設立に至りました。特に、9月の第38回国際ろう者週間に合わせて、支援を必要とする個人や団体に対して、NottaとElevenLabsの有料版ライセンス、さらにAIボイスレコーダー「Notta Memo」を無償で提供します。
テクノロジーの力で人間らしい繋がりを
現代社会では、人と人とのコミュニケーションが手間取ることが少なくありません。「声がない会話」と言われるものも多く、特に聴覚に障がいを持つ人々が日常的に直面している問題です。このプログラムでは、AI技術で音声をテキスト化することで、本来数時間かかる作業をわずか5分に短縮し、その時間をより人間らしいコミュニケーションに充てることができるとしています。
インクルージョンの輪を築く
Nottaの高精度な文字起こし技術と、ElevenLabsの自然で豊かな音声合成技術が組み合わさることで、「インクルージョンの輪」が形成されます。これにより、誰もが安心して自分の声を届け、すべての声が届く社会を目指しています。
プログラムの詳細と応募要項
提供内容
- - 個人向け:Nottaプレミアムプラン、ElevenLabs Proの1年間ライセンスを各100名に提供。
- - 団体向け:上記ライセンスに加え、公益団体向けにAIボイスレコーダー「Notta Memo」を1団体につき3台寄贈。
応募期間
- - 2025年8月26日(火)から2025年9月30日(火)まで。
応募資格
- - 個人:聴覚、言語、視覚に障がいがある方、またはその他の理由によりコミュニケーションが困難な方。
- - 団体:教育、医療、福祉、NPO、公共機関など。応募には障がい者手帳や医師の診断書などの証明書が必要です。
応募方法
応募フォームに必要事項を記入し、資格を証明する書類をアップロードすることで申し込みます。審査を通過した方には、メールでご連絡があります。
企業の想い
Notta株式会社のCEOである
Ryan Zhangは、「私たちのAIは単なる技術ではなく、人々が大切な瞬間を取り戻す手助けを目指しています。AIがもたらす利便性が人々の生活の質を向上させ、社会参加を促進する未来を作り上げていきたい」と語っています。
一方、ElevenLabsのCEOである
Mati Staniszewskiは、「イノベーションは特定の層に限定せず、誰もが包摂されることが重要」と強調し、技術の進歩が社会全体の調和を生むことの大切さを語っています。
まとめ
この共同プログラムを通じて、AIが新たなコミュニケーションの形を作り出す期待が高まっています。障がいに関わらず、すべての人が声を持ち、共に会話できる未来を切り開く第一歩として、NottaとElevenLabsの取り組みが注目されることでしょう。