リモートVDR試験成功
2025-03-25 13:19:27

古野電気、リモートでのVDR年次性能試験を成功に導く

古野電気、リモートによるVDR年次性能試験を成功



古野電気株式会社が提供するリモートモニタリング&トラブルシューティングプラットフォーム「HermAce」を用いて、初のリモートによる航海情報記録装置(VDR)の年次性能試験が成功しました。この試験は、日本海事協会に登録された船舶で実施されたもので、具体的にはパナマ船籍のバルクキャリア「SOUTHERN CROSS」で行われました。この革新により、将来的にはデジタル技術を用いた試験手法の普及が見込まれます。

VDRと年次性能試験(APT)とは?



VDR(Voyage Data Recorder)は、船の航海中のデータを記録する装置で、海難事故発生時のデータ解析や原因究明のために重要な役割を果たしています。APT(Annual Performance Test)は、VDRの性能を毎年確認するために行われる試験です。従来は、エンジニアが船舶を訪問し、直接機器を確認する必要がありましたが、「HermAce」を活用することで、遠隔地からでもVDRデータが正確に記録されているのかを確認できるようになりました。

HermAceの機能と利点



「HermAce」は、船舶に搭載された航海機器や通信機器のデータをリアルタイムで陸上から収集し、保存、監視を行うサービスです。デジタルツイン技術を用いて、航海中の情報を仮想空間に再現することで、迅速に障害の原因を特定し、適切な解決策を提供することが可能です。また、遠隔での監視や保守により、故障の予知や予防が容易になります。このサービスは、船舶の安全運航に寄与するだけでなく、効率的な運用をサポートします。

リモートによるトラブルシューティング



「HermAce」の導入により、船舶、管理会社、エンジニアがリアルタイムで情報を共有できるようになり、トラブルシューティングが飛躍的に向上します。これまでの方法では物理的な訪船が必要でしたが、今後はオンライン環境を活用することで、航海中でも効率的に問題解決ができるようになります。これにより、エンジニアはリアルタイムデータや履歴をもとに、迅速かつ的確に確認作業を進めていけます。

今後の展望



この試験の成功により、今後の船舶業界におけるデジタル技術の導入が加速すると期待されます。古野電気は、1951年の設立以来、航海機器の分野で革新を続けており、世界90か国以上にその製品を展開しています。長年の経験をもとに、次世代の航海安全性を確保するためのソリューションを提供し続けていくことでしょう。

会社概要



古野電気株式会社は、1948年に世界初の魚群探知機の実用化に成功以降、数々の革新的な製品を市場に送り出してきました。兵庫県西宮市を本社に構え、舶用電子機器および産業用電子機器の製造・販売を行っており、現在も成長を続けています。

【関連リンク】
古野電気公式サイト
日本海事協会プレスリリース

このように、古野電気は新たな技術の導入により、船舶業界における安全性と効率性を高めていくことで、今後の展開に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
古野電気株式会社
住所
兵庫県西宮市芦原町9-52
電話番号
0798-65-2111

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