エイベックスとJOYKUが連携
エイベックス・エンタテインメント株式会社と株式会社JOYKUが協力し、幼稚園や保育園でのダンス教育を通じて新たな就業機会を提供しています。この取り組みが、2025年に開催されるスポーツ庁主催の「SPORTS OPEN INNOVATION CONTEST 2025」でビジネス・デベロップメント賞を受賞しました。
取り組みの背景
「SPORTS OPEN INNOVATION CONTEST 2025」は、スポーツ庁が主催するオープンイノベーション型のコンテストです。スポーツと他産業の共創により、社会的課題の解決や新しい価値創出を目指しています。2025年度には、スポーツ、健康、教育、地域に関連する多くの先進的なプロジェクトが参加しました。
エイベックスは、ダンススクール「avex dance master」を通じて、ダンサーの育成を行っています。一方、JOYKUは保育求人に特化したマッチングアプリを運営しています。両者は互いの強みを活かし、『幼保を起点にしたダンサー就業モデル』を構築しました。
幼保を起点としたダンサー就業モデルの特徴
このモデルは、エイベックスが保有するダンサー育成のノウハウと、JOYKUが提供する保育施設のマッチングプラットフォームを統合しています。ダンサーは、幼保施設で定期的に教える機会が得られるというものです。その結果、2025年4月からの提携開始以来、提供したレッスン数は累積で2,000回を超えました。
課題解決へのアプローチ
今日の幼保施設は、限られたインフラの中で保育以外の活動を導入することが難しく、保育士の負担が増加しています。また、保護者からは「質の高い体験」を求める声が高まっています。一方で、ダンサーは結婚や出産といったライフイベントの影響で職を失うことが多いのが現実です。
本モデルでは、これらの課題を同時に解決。質の高い体験を幼保施設に、安定した就業機会をダンサーに提供します。また、子どもたちのスポーツやダンスの体験格差を是正するという社会的意義も含まれています。
実践した成果
1.
報酬の向上:ダンサーへの報酬は一般的な平均時給の約2倍を実現。
2.
満足度の向上:正課ダンスプログラムに参加する保護者の98.1%が高評価。
3.
工数の削減:運用工数を90%削減し、保育士の「運用負担なし」は91.1%に達成。
4.
継続の希望:導入施設の91.1%がダンスレッスンの継続を希望する結果に。
このモデルは、保育の質の向上を求める現場において、労力をかけずに「格差のない体験機会」を提供し、保護者の送迎負担も軽減しています。これにより、スポーツ・ダンス人材の新たな就業機会が拡大するという二重の利点がもたらされました。
今後の展望
受賞を契機に、エイベックスとJOYKUはこのモデルの全国展開を加速させ、サービスのさらなる向上を目指します。彼らは175%の年成長率(CAGR)を見込んで、ダンス人材の新たな価値を「ステージ」だけではなく「生活圏」にも広げていく方針です。
結論
エイベックスとJOYKUが手がけるこのプロジェクトは、単なるビジネスモデルに留まらず、教育、ダンス、育成といった、人々の生活の質を向上させる重要な取り組みとして位置されています。新たな市場創出や経済的影響の面でも注目されており、今後の展開が期待されます。