新たに設立された「ゼロマラリア賞」とは？その意義と初受賞者の活動を深掘り

ゼロマラリア賞の設立背景と意義

2014年4月25日の世界マラリアデーを記念して、新たに設置される「ゼロマラリア賞」は、特定非営利活動法人Malaria No More Japanによる顕彰事業です。この賞は、マラリア根絶に向けた活動を行う個人や団体を表彰することを目的としています。

マラリアに立ち向かうために

世界ではマラリアによる影響が依然として深刻です。特にアフリカ諸国では感染症のひとつとして当たり前に存在し、多くの命が脅かされています。そのため、マラリアを根絶するための啓発活動や支援事業が求められています。ゼロマラリア賞は、そのような活動を促進する役割を持っています。

ゼロマラリア賞の対象となる活動

この賞は、具体的な支援事業だけでなく、調査研究や情報発信、さらにはマラリアの認知向上を目指したアイデア創出まで、幅広い活動が対象となります。特に、マラリアによる影響を少しでも軽減するために尽力している人々や団体の取り組みが評価されるのです。

初回受賞者の活動内容

第1回目のゼロマラリア賞を受賞したのは、公益社団法人日本青年会議所です。この団体は「Nothing But Nets」という国際青年会議所のキャンペーンに協力し、アフリカの子どもたちに蚊帳を届ける活動を行ってきました。

具体的には、全国各地での寄付活動やチャリティ企画を通じて、多くの支援金を集めてきました。2008年から2013年にかけては、合計で約6,335万円の寄付を国際青年会議所に送金し、2013年には18,000張の蚊帳に相当する寄付を行った実績があります。このような長年の取り組みが評価され、初回の受賞につながりました。

今後の展望と選考プロセス

次年度以降のゼロマラリア賞の受賞者選考は、Malaria No More Japan内に設置される選考委員会によって行われる予定です。自薦・他薦を問わず、応募者から選ばれた者たちは、団体内の手続きを経て、毎年4月25日の世界マラリアデーに表彰されることになります。

このように、ゼロマラリア賞は単なる賞の設立に留まらず、今後も公益目的事業として発展し、より多くの人々がマラリアに対する理解と関心を深めていくことが期待されています。