今年の夏、白なすが危機に直面
2025年の夏、猛暑が続く中、日本の白なす産地はピンチを迎えています。食材のサブスクリプションサービス「Oisix」を運営するオイシックス・ラ・大地株式会社が、その厳しい状況を打破するために新たな取り組みを始めました。大量発生する規格外品を活用して、おいしさと新しさを兼ね備えたミールキットメニューを展開します。
白なすの特長
白なすは、きめ細かい果肉と豊富な水分を誇るオリジナルな野菜です。通常の紫なすとは異なり、料理の見た目を崩すことなく、さまざまな料理に使用できます。特に、油との相性が良く、揚げ物や煮込み料理に欠かせません。トロっとした食感があるため、エスニック料理や冷たい麺にしても、その魅力を最大限に引き出すことができます。
しかし、急激な猛暑が影響し、白い皮肌に茶変が見られるなど、見た目が悪くなったり、選別が難しくなったりするケースが多発しています。このため、収穫されたばかりの白なすが売り先を失い、料理としての価値が減少しているのです。
おたすけOisixの取り組み
オイシックスは、2022年から「おたすけOisix」というサービスを展開し、異常気象によって発生した規格外品や豊作の野菜を購入希望の会員に紹介しています。過去には、表面がでこぼこになったパプリカや身割れかぶを緊急販売し、多くの消費者から好評を得ました。お客様からは「見た目より味が重要」との声が寄せられており、農家を応援する気持ちも感じられます。
今回、行き場を失った傷あり白なすを有効活用するため、Oisixは新たに2つのミールキットメニューを開発しました。これにより多くのお客様に白なすの魅力を伝え、同時に食品ロスの問題を解決しようとしています。
新メニューの紹介
販売価格:1,295円
販売期間:2025年6月26日~2025年7月3日
このメニューは、傷あり白なすを使ったエスニックサラダです。ライムドレッシングとスイートチリソースを組み合わせ、さっぱりとした風味が楽しめます。加熱することでトロッとした食感が感じられ、暑い夏にピッタリの一品です。
販売価格:1,835円
販売期間:2025年7月3日~2025年7月10日
恵比寿の名店「ほねラボラトリー」監修のこのメニューは、冷たい麺と白なすを使用した料理で、万能つゆとねりごまを使用して仕上げました。
新たな試みが消費者に喜ばれ、農家の期待にも応えることで、白なすの魅力を再発見する機会となるでしょう。今後の販売にも期待が寄せられます。
Oisixの mission
オイシックス・ラ・大地株式会社は、「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」という理念を掲げて、2000年に設立されました。オーガニック野菜や、特別栽培の食品を中心に、安全で美味しい食品を提供しています。また、食の社会課題を解決することにも積極的に取り組んでおり、持続可能な小売業を目指しています。オイシックスが進めるサステナビリティな取り組みを通じ、新しい形の食文化であるミールキットの普及を図っています。
公式サイトでは新たな白なすメニューの販売情報も詳細に掲載されていますので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。