株式会社コンカーが2024年9月17日、東京のグランドハイアットで開催された「SAP Concur Fusion Exchange 2024」にて、レシートを使った「最も長いレシートの列」でギネス世界記録を達成しました。延べ3,381枚のレシートがつながれ、その長さは実に圧巻で、4つの木のオブジェを形成するまでに至りました。この挑戦は、経費精算や支払い業務で日常的に使用される紙の重要性を強調すると同時に、間接費業務のデジタル化と環境への負担軽減というメッセージを発信しています。
レシートに使用されている感熱紙はリサイクルが難しく、燃えるゴミとして処理されます。日本のオフィスワーカーが1年間に経費精算のために発行するレシートは約28億枚にのぼり、その多くが環境への負荷となっているのが現実です。コンカーは、この問題を解決するために、デジタル技術を用いたペーパーレス化とキャッシュレス決済の促進に努めています。
コンカーの代表取締役社長、橋本 祥生氏は、「今回のギネス記録達成は、日本企業全体が直面する課題を浮き彫りにする機会でもありました。技術の進歩と法制度の改正が進む中でも、依然として多くの紙レシートが使用され続けています。私たちコンカーは、業務効率化を促進するだけでなく、もってSDGsの達成や地球環境への貢献にも力を入れています。その一環として『紙々の森』プロジェクトに取り組んでおり、電子化された領収書や請求書の発行に応じて苗木を寄付しています。」と述べました。
この挑戦を通して、コンカーは間接費業務のデジタル化による業務負荷の軽減だけでなく、レシートの発行数の減少にも寄与しています。最終的には、紙の使用を削減することが、企業の持続可能な未来を形作る鍵となるでしょう。
株式会社コンカーについては、2007年に設立され、出張や経費管理をクラウドで提供している企業です。主にコンカーのプラットフォームでは、経費精算、出張管理、請求書管理に特化したサービスが展開されています。
また、SAP Concurは、出張と経費管理を一体化した世界有数のソリューションを提供しており、企業向けに効率的な支出管理をサポートしています。AIを活用したデータ分析で、ユーザーの業務をさらに効率化する手助けを行っています。このように、コンカーは技術革新だけでなく、環境を考慮したビジネスモデルの構築にも邁進しています。
コンカーの取り組みは、現代の企業が直面する紙文化の見直しを促進し、より持続可能な経営の実現へとつながります。参加者たちは、この記録達成を通じて、ペーパーレス化の重要性や地球環境保護への意識を高めることができたのではないでしょうか。今後もコンカーは、革新的な技術を利用したサービスを通じて、『経費精算の無い世界』を目指し、さらなる挑戦を続けていくことでしょう。