リケンテクノス、東北大学と共同で自動車用電線のリサイクル技術を革新
リケンテクノス株式会社(本社:東京都千代田区)は、東北大学と手を組んで自動車のワイヤーハーネスに使用されるポリ塩化ビニル(PVC)製被覆材のリサイクル技術の開発に取り組んでいます。廃車から回収されるワイヤーハーネスは、これまで主にナゲット法という手法で再利用されてきました。この方法では、ワイヤーハーネスを細かく粉砕し、比重の違いを利用して銅と被覆材を分離しますが、回収された被覆材にはPVCを含む複数の樹脂が混入しているため、再資源化が課題となっていました。
高度湿式剥離処理技術
そこで、リケンテクノスは東北大学大学院環境科学研究科の教授や准教授のグループが開発した高度湿式剥離処理技術に注目しました。この技術は、ワイヤーハーネスを有機溶剤に浸漬させることで被覆材を膨潤し、その後、ボールミルという機械を使って衝撃力を加えることで分離・回収を実現するものです。この手法は、従来のナゲット法よりも高い分離性能を持ち、高純度のPVC製被覆材を回収することが可能です。
期待される再利用
回収したPVC製被覆材は、未使用のPVCや各種添加剤と組み合わせて再コンパウンドを行うことが進められています。実験の結果、回収被覆材を含有する場合でも、配合を最適化することで、従来と同等の力学的特性を示すことが確認されました。これにより、リサイクルされたPVC製品の用途展開が期待されています。
持続可能な社会への貢献
リケンテクノスは、この新たなリサイクル技術によって、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速していく予定です。今後は、用途に応じた剥離処理法や配合処方の最適化についても、共同で研究を進める予定です。
技術展示会への出展
この研究成果は、2026年5月27日から29日に開催される「人とくるまのテクノロジー展 2026 YOKOHAMA」に出展される予定です。この展示会は、交通分野の技術革新において重要な役割を果たしています。
リケンテクノスは、PVCをはじめとする多様なプラスチックの新しい有効利用の方法を模索し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。詳細については、公式ホームページや東北大学の吉岡研究室のウェブサイトを訪れてみてください。