カンボジアへの日系企業誘致に向けた新たな取り組み
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社(ADL)は、カンボジアへの日系企業の誘致を促進する取り組みを開始しました。日本とカンボジアの経済関係を強化し、メコン地域における協力を深化させるこのプロジェクトは、AOTS(一般財団法人 海外産業人材育成協会)及びAMEICC(日ASEAN経済産業協力委員会)と連携したものであり、カンボジア政府への直接的な支援も含まれています。
カンボジアの投資環境改善
これまで、日本政府はカンボジアのインフラ整備に対して多くの支援を行ってきました。最近では、投資環境も大きく改善されており、カンボジア政府は外国企業向けに新たな投資法を整備。税制優遇措置の導入など、投資を促進するための施策を推進しています。特に2023年12月に予定されている日・カンボジア首脳会談では、フン・マネット首相が岸田総理に「日本企業専用の経済特区構想」に対する支援を要請するなど、両国間のビジネス関係の強化に向けた期待が高まっています。
具体的な戦略策定
AMEICCは、カンボジアへの日系企業の投資状況を分析し、それに基づいた投資拡大のための戦略を策定する活動に着手。これには、官民合同会議との連携を進め、カンボジア政府と共にその戦略を実行に移すことが含まれます。結果として、日本企業がタイなどからカンボジアへの投資を拡大し、メコン地域における日本企業のビジネスを発展させることを目指しています。
ADLの支援内容
ADLは、AOTSおよびAMEICCとの協力により、カンボジアへの日系企業の誘致をさらに推進する方針です。具体的に以下の活動を支援します:
- - 周辺国との比較を通じて、カンボジアの実情を明確化
- - 企業誘致のために必要な改善点を特定
- - 日系企業誘致に向けたアクションプランやロードマップの策定
- - 誘致の可能性が高い有望産業の特定
- - 最終的な検討結果をカンボジア政府関係者へ提案し、討議を行う
アーサー・ディ・リトル・ジャパンの背景
ADLは1886年に創業され、経営コンサルティングの分野で長い歴史を有します。マサチューセッツ工科大学のアーサー・D・リトル博士が設立したこの会社は、数多くのイノベーションを支援し、特に自動車や製造業において豊富な実績があります。最近では、カーボンニュートラルに関連した調査や戦略立案に注力し、特にタイや東南アジアでの企業に対する支援も行っています。
ADLは、カンボジアへの日系企業誘致を通じて、新たなビジネスチャンスを生み出し、日カンボジアの経済関係をより一層強化することを目指しています。
詳しくは公式サイトをご覧ください:
ADL Japan、
ADL Thailand