ネガティブ感情をポジティブに変えるためのヒント!メンタルアップのプロが教える『ネガティブな自分のゆるし方』
現代社会は、変化が激しく、誰もが正解を見つけることが難しい時代です。働き方も多様化し、組織に属していても自らのキャリアの方向性を決める必要があり、SNSでの情報過多によって、自分と比べてしまう機会も増えました。このような状況下で、ネガティブな感情を抱え込みやすい人は少なくありません。
本書『ネガティブな自分のゆるし方』は、ベストセラー『言い換え図鑑シリーズ』の著者、大野萌子氏が、長年のカウンセリング経験から得た知見を基に、ネガティブな感情とどう向き合えば良いのかを解説した一冊です。
大野氏は、「感情に良し悪しはない」という考えのもと、ネガティブな感情をコントロールしようとするのではなく、「感情の置き場所」を変えることで、より楽に生きられるようになると説きます。本書では、誰もがネガティブになりやすい場面を具体的に挙げ、それぞれの状況に合わせた対処法を紹介しています。
例えば、友人関係で悩み、昔の友人との付き合い方に苦しんでいる人に対しては、コミュニティを見直すことを提案しています。社会人になると、学生時代とは価値観やライフスタイルが変わってくるため、無理に関係を続ける必要はないと主張します。
また、友達が欲しい、友達ができないと悩む人に対しては、「友達に求める条件」が多すぎる可能性を指摘し、様々な人とゆるやかなつながりを持ち、必要な時に助け合える関係性を築くことを推奨しています。
本書では、日常生活の中でネガティブな感情が生まれやすい83の具体的なシーンを取り上げ、それぞれのシーンにおけるネガティブ感情の原因と対処法を詳しく紹介しています。
具体的な内容
本書では、以下の様な具体的なシーンと対処法が紹介されています。
価値観の否定がネガティブ感情を引き起こす場合: 相手の意見を受け止め、違いを知ること
親が自分の自己肯定感を高めたいと期待する場合: 親を見捨てるのは親不孝ではない
ライフステージの変化による人間関係の再構築: 価値観が変わることを受け入れ、上手に断ることを学ぶ
上司からの評価を得るための判断: 断る勇気を持つこと
考えや感情がコロコロ変わる場合: 感情の変化の背景を探ってみる
人間関係のシミュレーションしすぎ: 適度な距離を保つ
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自分軸で生きる: 「私は私、あなたはあなた」という考え方
著者の大野萌子氏について
大野萌子氏は、公認心理師、2級キャリアコンサルティング技能士、産業カウンセラーとして、2万人以上のカウンセリング経験を持つメンタルアップのプロフェッショナルです。長年の現場経験を生かし、コミュニケーション、ストレスマネジメント教育を得意とし、企業や大学などで講演・研修を実施しています。
まとめ
本書『ネガティブな自分のゆるし方』は、ネガティブな感情に悩んでいる人にとって、具体的な解決策を提供してくれる一冊です。感情の扱い方を変えることで、より楽に、そして自分らしく生きていくためのヒントが詰まっています。