ホラー映画『オーメン：ザ・ファースト』の魅力を探る！監督のこだわりが生んだ恐怖の世界

2023年10月2日、伝説的ホラー映画『オーメン』の前日譚『オーメン：ザ・ファースト』の日本での劇場公開日がやってきました。この作品は、悪魔の子の誕生を巡る緊迫した物語を描いており、見る者に深い恐怖感を与えます。特に注目すべきは、ロケ地となったローマと、修道院のセットデザインにおける制作陣の独自の視点です。

映像の舞台裏

『オーメン：ザ・ファースト』の監督、アルカシャ・スティーブンソンは、ロケ地として選んだローマに特別な思いを寄せています。彼はインタビューで、「ローマはどこに行っても宗教的な描写に溢れている。無数の彫像や絵が目の前に広がり、常に誰かに見られ続けている感覚を大切にしたかった」と語っています。このように、街自身が持つ神秘的な雰囲気が、映画の中にも反映されているのです。

さらに、監督は「街の雑多な声やささやきが聞こえるような環境を醸し出したかった」と、恐怖感を演出するための撮影技術にもこだわったことを明かしています。

修道院のセットデザイン

次に注目したいのが、映画内の修道院のセットです。プロダクション・デザイナーのイヴ・スチュワートは、監督から「ロウソクを使って、「地獄の口」と名づけた形を作ってほしい」とのリクエストを受けてこのセットを作り上げました。この形は、ストーリーにおいて主人公マーガレットが祈りを捧げる場面で重要な役割を果たします。

スチュワートは「美しいロケ地を探し続ける中で、1つの建物では収まらず、最終的に3つの異なる建物を組み合わせることにした」と制作過程の厳しさを語り、意図するイメージの実現のために尽力したことを強調しました。さらに、「70年代の色合いや雰囲気を反映させるのが難しかった」と振り返り、この特異なロケ地探しがいかに映画全体の質に影響したかを示しています。

発売情報とボーナスコンテンツ

『オーメン：ザ・ファースト』は、10月30日にブルーレイとDVDセットが発売されます。このセットには、監督やスタッフのインタビュー、時代設定の背景やロケ地のこだわりに迫った映像など、充実したボーナス・コンテンツが収録されています。特に、マーガレットに焦点を当てたキャラクター設定も見逃せません。心に残る恐怖の体験を、美しいブルーレイ画質で楽しめるこの機会をお見逃しなく！

『オーメン：ザ・ファースト』は、ただのホラー映画ではなく、視覚的かつテーマ的にも深い考察が詰まった作品です。映画ファンはもちろん、ホラー初心者にも強くおすすめできる一品です。ぜひ、その恐怖と美造形を体感してください！