岡山大学が医療・産業の融合で新たなイノベーション拠点を形成

岡山大学が新たなイノベーション拠点を築く

岡山大学は、21世紀の医療革新と地域産業振興のために、新たなプロジェクト「BIZENエコシステム構築による産業振興拠点形成」の実施を発表しました。このプログラムは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）のスタートアップ支援拠点事業に採択され、2025年度から本格的に運営が開始されます。

プログラムの目的

このプログラムは、医療分野に特化したスタートアップ育成を目的としており、岡山大学が誇るオープンイノベーションプログラム「BIZEN」を核にします。医療機器の開発支援から、実際にスタートアップを創出し、さらにはそれを国際市場に展開するまでの全過程をサポートします。

設立の背景

岡山大学は、全国で13か所ある医療機器開発支援拠点の中でも、特に医療器具の開発に焦点を当てている4つの拠点の1つに選ばれました。この事業は、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」との連携を通じて、医療とヘルスケアの社会実装を進め、地域産業を盛り上げることを目指しています。

具体的な取り組み内容

具体的には、以下のような活動が行われる予定です：

1. 医療機器開発支援：岡山大学の専門知識と技術を活用し、医療機器の開発プロセスを加速します。
2. スタートアップ創出：大学と企業とのコラボレーションにより、新しい医療ビジネスの立ち上げを支援します。
3. 国際展開の支援：海外市場への進出を視野に入れたビジネス戦略の策定を行います。

このプログラムの推進には、医療開発領域の専門家である櫻井淳教授と次世代医療機器開発部の内田大輔准教授が中心となって取り組んでいます。櫻井教授は「患者さんの現場でのニーズから出発し、必要となる技術を提供する環境を整えていくことが重要です」と述べています。