ネクセラファーマとAntiverse社が手を組み新たな抗体医薬品開発へ
ネクセラファーマとAntiverse社の新たな提携
最近、ネクセラファーマ株式会社とAntiverse社が提携を結び、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした抗体医薬品の開発に新たな一歩を踏み出しました。この提携は、特に創薬が困難な標的に対して抗体設計の領域で大きな進展をもたらすと期待されています。
GPCRは、薬の開発が難しい分野として知られています。Antiverse社は、この難易度の高いターゲットに特化した抗体設計を行っているバイオ医薬品企業で、最新の機械学習技術を駆使した「エピトープ特化型ライブラリー」を持っています。これとネクセラファーマの「NxWave™」プラットフォームを組み合わせることにより、より精度高く、迅速に抗体の設計が行えるとされています。
画期的な治療法の実現を目指して
今回の提携では、未解決の医療ニーズが高い複数の疾患に対する新しい治療法の開発が目指されています。最初のプロジェクトとして、特に創薬が難しいGPCRターゲットに対して、「アゴニスト」としての機能を持つ抗体の設計に取り組むことが明らかにされています。
Murat Tunaboylu氏(Antiverse社CEO)は、「約220種類のGPCRが知られていますが、その中には未だ治療薬が存在しないものも多い。ネクセラファーマの専門知識とサポートを得ることで、抗体を用いた新しい治療法の開発が可能になると信じています」と語っています。これは、患者の生活を向上させるための重要なステップとなるでしょう。
グローバルな独占的権利とビジネス展開
本提携に基づき、Antiverse社は契約一時金や研究資金、さらにはマイルストンを受け取る権利を有することになります。一方で、ネクセラファーマは抗体医薬候補品の開発および商業化に関するグローバルな独占権を保持します。これにより、両社は互いの強みを活かし、より効果的な医薬品の市場投入を目指しています。
ネクセラファーマは、神経疾患や消化器疾患、免疫疾患、代謝性疾患、希少疾患などの分野で、主にGPCR関連の創薬に力を入れています。これまでの実績を基に、さらなる革新を追求する姿勢が伺えます。
新たな未来への影響
この提携は医薬品開発の未来に大きな影響を与えると期待されており、患者にとっても新たな希望の光となる可能性があります。特に、未だに治療法が確立されていない疾患に対して、何らかの進展があることが望まれます。
この提携が2024年12月期のネクセラファーマの業績に与える影響は軽微ですが、長期的には双方にとって刺激的な成果をもたらす可能性が高いと考えられています。これからの展開を注視していきたいです。
会社情報
- 会社名
-
ネクセラファーマ株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂9-7-2 ミッドタウン・イースト7F
- 電話番号
-
03-5962-5718