文化庁の支援で「駅弁」の魅力再発見!日本食文化の調査研究
文化庁が実施する「食文化ストーリー」創出・発信モデル事業において、当社の調査研究事業が採択されました。この取り組みは、昨年度に広島駅弁当株式会社が行った「駅弁」に関する調査研究を受け継ぎ、全国規模での駅弁の価値を再構築することを目指しています。特に、「駅弁」がどのように地域の郷土料理を伝承し、鉄道文化と深く結びついているのかを探求します。
事業概要
この事業は、2025年5月から2026年3月までの期間にわたり実施されます。対象地域としては、北海道、宮城県、神奈川県、愛知県、富山県、福岡県が挙げられています。これらの地域の駅弁が果たす役割や特徴を調査することにより、日本独自の食文化としての「駅弁」の再評価を目指します。
調査研究の内容
具体的には、駅弁が地域の郷土料理をどのように伝えているのか、また駅弁に固有の「わざ」は何かを明らかにする予定です。文献に基づく調査やフィールドワークを基本に、有識者による検討会も予定されています。こうした取り組みを通じて、得られた成果は当社のホームページや、京都鉄道博物館でのシンポジウムで発表し、公開される予定です。
有識者と協力体制
このプロジェクトには、多数の有識者が参画します。相模女子大学の湧口清隆教授や梅花女子大学の東四柳祥子教授など、各分野の専門家がアドバイザーとして参加します。自治体や駅弁事業者などとも連携し、幅広い視点からの意見が集約されることで、より深い理解が得られることでしょう。
また、JR各社とも協力し、駅弁の魅力を多角的に伝える体制を築いています。これにより、地域の特色が反映された駅弁が全国に広まることが期待されています。
駅弁の未来
「駅弁」はただの食事ではなく、地域の文化や歴史を感じさせる貴重なものであり、その魅力を再構築することは、文化遺産としての価値を高めることにもつながります。この事業を通じて、全国の駅弁が持つ文化的側面を改めて認識し、新しい魅力を引き出すことが目指されています。
最終的には、国の登録無形文化財に登録されることを目指し、鉄道文化活動の普及にも取り組んでいきます。駅弁を通じて地域の魅力を再発見し、地域文化の伝承を進める試みに、多くの人々が関わることを期待しています。
古くからの文化を継承しつつ、現代のニーズに応じた形で「駅弁」の新たな可能性を探るこのプロジェクトに、ぜひ注目していただきたいです。