学生の挑戦:大阪・関西万博に出展した作品
2025年4月から10月まで開催予定のEXPO 2025 大阪・関西万博。その中の「フューチャーライフヴィレッジ」ゾーンで、東京デザインテクノロジーセンター専門学校(TECH.C.)の学生たちが制作した体験型ゲーム「はいプラくんの冒険」が展示されています。このゲームは、株式会社レボインターナショナルと連携した企業プロジェクトの一環として、学生たちが持続可能な航空燃料であるSAFについて楽しく学ぶための課題に挑戦して作り上げた作品です。
SAFとは何か?
SAF(サステナブル航空燃料)は、廃食用油や藻類などを原料にした持続可能な航空燃料の一種です。この燃料の利用は、温室効果ガスの排出を大幅に減少させる期待があり、環境問題への対応策として注目を集めています。レボインターナショナルは、このSAFの研究開発を活性化させ、環境保全と雇用創出を両立させる取り組みを行っています。彼らの活動は、日本国内での資源循環モデルを牽引し、国際的にも高く評価されています。
ゲームの内容
「はいプラくんの冒険」は、プレイヤーがリサイクル工場でプラスチックごみがSAFとして再生される流れを体験することができるゲームです。このゲームでは、Kinectセンサーを使用してプレイヤーの動きをリアルタイムで認識し、手の動きを通じて「はいプラくん」を操作します。プレイヤーは、ごみを粉砕機から溶鉱炉に移動させ、そこから新たに生まれる「SAFくん」を目の前で見ることができるのです。
実際の万博会場では、特に子どもたちがこのゲームに夢中になっている様子が見受けられ、教育的な価値を持ちながらもエンターテインメント性の高い内容が評価されています。子どもたちが自ら体を使って学び、また楽しむ姿は、未来のエネルギーに対する興味を喚起しています。
TECH.C.の企業プロジェクトとは
TECH.C.が展開する企業プロジェクトは、学生が実際の企業からの課題に取り組むカリキュラムで、ゲーム制作や映像制作、システム開発など、多彩な分野にわたります。これにより、学生は専門知識を深めるだけでなく、現場で要求されるスキルや考え方を直接体験し、将来のキャリアに直結する貴重な経験を得る機会が与えられます。
学びのメリット
1.
プロの現場が体験できる:本物の企業から出された課題に取り組むことで、必要なスキルやマインドを学ぶ。
2.
キャリアに結びつく:企業担当者に自分の成果を見てもらえるチャンスで、就職活動においても強みとなる。
3.
高いスキルが身につく:プロジェクトを通じて実務レベルのクオリティや管理方法を習得できる。
4.
提案が商品化される可能性も:学生が開発した作品が企業によって認められ、実際に採用されることもあります。
最後に
TECH.C.の学生たちが創り上げた「はいプラくんの冒険」は、単なるゲームを超えて、持続可能な社会のあり方を学ぶきっかけとして大きな意義を持っています。その工程を体験することで、ゲームを通じて将来のエネルギー問題に興味を持つ次世代を育てることにつながります。是非、大阪・関西万博の会場でこのユニークな体験をお楽しみください。