飛鳥新社とindentが手を組む新たな挑戦
飛鳥新社と株式会社indentが、新しいロマンスファンタジーの作品を次世代の作家から発掘するべく、スカウトを開始する。この取り組みは、2023年11月22日より、indentが運営する小説投稿サイト「Nolaノベル」の「編集部の掲示板」で行われる。今回、コミックかのん編集部が求めているのは、西洋風の異世界を舞台にした、女性主人公が成長していく物語だ。
この新たなスカウトプログラムでは、特に「悪役令嬢」「契約結婚」「復讐」などのトピックが重要視されている。作家たちは、これらのエレメントを取り入れながら、彼女たちの独自の視点やアイデアを反映した作品を提案することが求められている。スカウトされることにより、その作品はコミックかのん編集部でコミカライズされ、電子書籍ストアでの商業配信が予定されている。
リアルな市場トレンドに寄り添った作品制作
飛鳥新社は過去に『私の見た未来』や『変な家』など、多くのベストセラーを世に送り出してきた。これらの成功を支えているのは、彼らの持つ豊富なノウハウと創業以来築いてきた信頼関係だ。特に、サブカルチャーに特化した多様なジャンルの書籍を取り扱っていることから、常に新しい才能を発掘する体制を整えている。一方、indentは、作家に寄り添ったプラットフォーム「Nola」を通じて、商業デビューのチャンスを提供してきた。これにより、50万人以上の作家が集結し、180万を超える作品が生まれている。
このたびの取り組みは、こうした双方の強みをフル活用することで、質の高い作品を一貫して提供し続けることが期待されている。具体的には、スカウトされた作品は、原作からコミカライズ、さらには商業配信に至るまでの全プロセスが飛鳥新社のもとで行われ、ワンストップでの制作体制が確立される。
コミックかのん編集部の狙い
コミックかのん編集部は、今回のスカウトを通じて読者が新たに感じるワクワクするような作品を求めている。「王道なロマンスファンタジー+α」がテーマとなっており、読者の共感を得られるような魅力的なヒロインや、意外性のあるヒーローが含まれていることが重要なポイントだ。また、読者がストーリーに引き込まれる要素、つまり謎解きや印象的なセリフを用いた構成の工夫も大切にされている。
編集部からのコメントでは、特に「共感できるヒロインと、魅力的なヒーロー」が物語の中で重要だと強調されており、これにより読者の興味を引き続けることができるとのこと。新しい作品の発掘とともに、こうした要素を持った原作を探している。
クリエイターにとってのメリット
この取り組みを通じ、クリエイターたちは自身の作品を広く発信する機会を得られる。また、商業デビューを目指す多くの作家にとって、スカウトを受けることは大きなチャンスとなる。若手作家たちには、機会が与えられ、自らの創造性を世に示す場が設けられているのだ。このように、飛鳥新社とindentのパートナーシップは、相互にメリットを享受し、持続的な創作の活性化に寄与する助けとなることが期待される。
この新たな取り組みにより、これからどのような作品が誕生するのか、多くの読者が期待を寄せている。今後の展開に目が離せない。
参考情報
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