阪神電鉄が文化庁とパートナーシップ締結、日本遺産の魅力を発信

阪神電気鉄道株式会社は、2023年10月に文化庁と「日本遺産オフィシャルパートナーシップ」を締結しました。この取り組みは、日本の文化や伝統の魅力を広く国内外に発信することを目指しています。このパートナーシップを通じて、文化資源に対する理解をさらに深め、地域の活性化へとつなげることが期待されています。

今回のパートナーシップのもと、阪神電気鉄道は、特に沿線地域である西宮から神戸にかけての「灘五郷」に焦点を当てます。灘五郷は日本一の酒どころとして知られ、『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』として日本遺産に認定されています。このエリアは、清酒という日本の伝統的な飲み物を生み出してきた歴史的な土地です。

清酒の歴史は、兵庫県伊丹市に起源を持ち、江戸時代には伊丹酒が一大消費地に運ばれ、その品質が名声を博しました。しかし、時が経つにつれて、その中心地は水質の良さと流通が盛んな西宮から神戸へと移り変わりました。この地域の清酒は現在、日本国内での市場シェアが約25%を占めており、日本酒業界において重要な位置を占めています。

阪神電気鉄道は、2017年から「灘の酒蔵」活性化プロジェクトに参加しており、更にこの日本遺産のPRにも注力しています。特に「Go！Go！灘五郷！」というラッピングトレインを運行しており、この取り組みは地域の観光促進や魅力発信に寄与しています。今後も沿線自治体や様々な関係者と連携し、地域の魅力を広く届けていく考えです。

阪神グループは、「“たいせつ”がギュッと。」というブランドスローガンのもと、顧客一人ひとりの大切な価値に向き合い、阪神らしい体験を提供することに力を注いでいます。今回のパートナーシップ締結を通じて、阪神電気鉄道が地域活性化という大きな目標に向かって新たな一歩を踏み出したと言えるでしょう。

さらに、文化庁との協力を通じたこの取り組みは、地域のインフラや経済にポジティブな影響を与えることが見込まれ、日本遺産の重要性を再確認させる機会ともなります。この取り組みが、地域の歴史や文化を再認識し、より多くの人々にその魅力が伝わることを願っています。

阪神電気鉄道は、皆様の信頼と期待に応え続けるために、これからも地域と共に歩み続けることでしょう。情報は阪神電鉄の公式サイトやプレスリリースで確認できますので、ぜひご覧ください。