ニック・ウッドが奏でる十和田湖の自然
日本の十和田湖を舞台に、アワード受賞作曲家であるニック・ウッドが手掛けたサウンドスケープシリーズ「十和田湖 夏」がリリースされました。この作品は、長年にわたり日本に住む彼の目を通して映し出された季節の移り変わりを音楽で表現したものです。湖の閑静な環境でのフィールドレコーディングを2年間に渡って行い、自然の音に触れ合いながら、メディテーショナルな体験を提供することを目的としています。
季節を感じるサウンドスケープ
「十和田湖 夏」は、静寂の湖畔から聴こえる自然の音と、ゲストミュージシャンたちによる生演奏を融合させた作品です。ニック・ウッドと彼のクリエイティブチームは、湖畔でのフィールドレコーディングを通じて集めた音を基に、過去、現在、未来の夏に対するポジティブな感情を音楽によって表現します。
先進技術を駆使した制作
ニックは、音楽制作において最先端の技術を取り入れ、「PlantWave」と呼ばれるデバイスを使用しました。この装置は植物から発せられる微小な電気信号をMIDIに変換するもので、植物のエネルギーを音楽に反映させる試みが行われました。
クリエイターたちとのコラボレーション
この曲の基盤となるハーモニーは、グラミー賞ノミネートの経歴を持つギタリスト、ギャン・ライリーがナイロンギターで奏でました。作品には、日本人ボーカリストの柳ひろみが幻想的なボーカルを重ね、ピアニストのアレクサンドル・モトヴィロフが柔らかなピアノの音色を響かせています。
立体的な音響体験
この作品はロサンゼルスのエンジニア、デビッド・レヴィンによってDolby Atmosでミキシングされています。これにより、聴く者に立体的な音の体験を提供し、まるで自然の中に身を置いているかのような感覚を味わうことができます。
配信とイベント情報
「十和田湖 夏」は8月24日よりSpotifyやApple Musicで配信が始まり、8月28日には東京で高級オーディオブランドKEFとのパートナーシップによるイベント「An Evening with Nick Wood」が開催されます。この機会にぜひ、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
Syn株式会社について
Syn(シン)は1991年に設立された音楽制作会社で、ニック・ウッドをはじめとする多才なアーティストたちが集まり、グローバルな音楽文化を築いてきました。東京を拠点に、日本の美しい音を国際的に発信することに力を注いでいます。彼らの活動は数々の賞を受賞しており、今後も新しい音楽作品を生み出し続けることでしょう。