舞台と美術展のチラシが競う「おちらしさんアワード2024」結果発表

「おちらしさんアワード2024」結果発表

2024年2月5日、株式会社ネビュラエンタープライズによる「おちらしさんアワード2024」の結果が明らかになりました。このアワードは、公演や美術展で配布されたチラシの中から、観客の選考を経て最も優れた作品を決定するイベントです。舞台版の大賞には、人気漫画が原作のミュージカル『女の友情と筋肉 THE MUSICAL -幸せの上腕二頭筋-』が選ばれ、美術版では高島屋史料館TOKYOの『ジャッカ・ドフニ大切なものを収める家―サハリン少数民族ウイルタと「出会う」』が栄冠に輝きました。

「おちらしさんアワード」の意義

「おちらしさんアワード」は、観客が自身のお気に入りのチラシを自由に選び、投票することができるという参加型のイベント。2019年に始まり、今年度で5回目を迎えたこのアワードは、舞台公演や美術展のデザイナーや主催者にとっても、受賞の喜びは格別です。

毎年、全国から集められたチラシの中から、観客が自由に書いたコメントをもとに、熱心な愛好家やクリエイターたちが選んだという点も、どのように人々の心に響くのかを可視化する貴重な機会となっています。

舞台版大賞受賞作の魅力

今年の舞台版第一位には、人気コミックのミュージカル『女の友情と筋肉』が選ばれました。この作品は、3人の女性が友情と筋肉をテーマに、自身の成長や葛藤を描くコメディで、観客から幅広い支持を受けています。

特にチラシのデザインは、ドラクロワの絵画《民衆を導く自由の女神》をオマージュしたもので、力強さと華やかさを兼ね備えたビジュアルが特徴です。3人の女性が掲げる筋肉を模した旗やバーベルは、彼女たちの強さを象徴しています。

実際にこのチラシを見た観客からは、「思わずチケットを手に取ってしまった！」という声が多く寄せられています。

観客の声

- 「こんなチラシ見ちゃったら、舞台見に行くしかなくない！？という気持ちになって、即座にチケットを取ってしまった。」（ちさ/20代/千葉県）
- 「チラシのデザインに惹かれ、舞台を観に行くキッカケとなった。」（まるるん/50代/京都府）

デザインを手がけた山下浩介氏は「ビジュアルが発表された日、思わぬトレンド入りに驚いた。再度の挑戦として、インパクトのあるチラシを作成することができたのは喜ばしい」とコメントしています。

美術版大賞受賞作の魅力

美術版第1位に選ばれた高島屋史料館TOKYOの『ジャッカ・ドフニ大切なものを収める家』は、サハリン少数民族にスポットを当てた展示のチラシです。このチラシは、その土地の文化と歴史を丁寧に表現しており、観る人に深い感動を与えます。

デザインでは、冷たい雪原と暮らしの温かさが見事に融合していて、刺繍文字によって手作りの温もりを感じさせる工夫もされている点が評価されています。

観客のコメント

- 「美しく、凍てつく大地を感じさせるチラシに心を奪われた。」（花岡さかえ/60代/奈良県）
- 「未知のテーマでも、このチラシを見て展示を見に行く気持ちになった。」（いくらの天ぷら/40代/鳥取県）

まとめ

「おちらしさんアワード2024」は、舞台や美術展の魅力を新たな形で再認識させるイベントとなりました。受賞作品は、それぞれが持つ専門性や個性を感じさせるもので、チラシ文化の重要性を再確認する機会となりました。このアワードを通じて、今後も多くの優れたチラシが誕生し、舞台や美術展と共に成長していくことが期待されます。