新しいプラットフォームで障害者の声をデータ化
株式会社ミライロと株式会社データリソース(以下、DRI)は、障害者の声を重視した新しいリサーチサービスの展開を発表しました。ミライロが保有する約40万人の障害者パネルと、DRIのAIを活用した分析基盤「CROSS Graph」を組み合わせることで、社会における障害者の視点がより多くの人々に届くようになります。
障害者の声が重要視される時代
2024年に施行される改正障害者差別解消法により、法的に企業が障害者に合理的配慮を提供することが求められます。しかし、現状では障害者のニーズや意見が十分に政策やビジネスに組み込まれていないのが現状です。この協業は、このギャップを埋めるための重要な一歩となります。
新たなリサーチプラットフォームの概要
今回のプラットフォームは、次のような特徴を持っています。ミライロの40万人以上の障害者パネルから得られる質の高いデータと、DRIの深度な市場分析を融合することで、障害者に対する理解を深めます。また、AI技術を駆使することで、リサーチ結果に「信頼できる根拠」を提供します。
提供するサービスの内容
新しいプラットフォームは、企業や自治体を対象に、以下のサービスを提供予定です:
1. 障害者雇用や働き方改革の分析
2. 地域活性化におけるインクルーシブデザインの指標化
3. 政策や教育現場向けのデータに基づく提言
4. カスタム調査サービスや個別研修の強化
5. 将来戦略に関するコンサルティング
これらのサービスを通じて、障害者の声がデータとして蓄積され、さまざまな分野での応用が期待されます。
代表者のコメント
代表取締役社長の垣内俊哉氏は、ミライロの障害者パネルが「社会課題解決のプラットフォームへと発展する」と述べています。これにより、障害者とその家族のニーズが社会において重要な位置を占めることができると期待されています。
DRIの代表取締役社長、三木言葉氏も、「この協業を通じて、企業や自治体が確かな根拠に基づいた社会実装に向けて進んでいける」とコメントしています。
まとめ
ミライロとDRIの協業は、障害者が持つ声を国家や社会に届けるための強力な基盤を提供するものであり、今後の障害者インクルーシブ社会の実現へ向けて大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。ぜひ注目しておきたい取り組みです。