消費の新潮流『WoT』
2016-01-25 14:00:38
消費の潮流の変化を捉えた新キーワード『WoT』の実践
消費の潮流の変化を捉えた新キーワード『WoT』の実践
近年、消費者の価値観は大きく変化しています。それに伴い、「モノ」から「コト」へと消費の軸が移りつつあります。この傾向は、特に「豊かな経験や体験を重視する」という新しい生活ニーズに由来していると考えられています。
「コト消費」へのシフト
株式会社ジェイアール東日本企画は、昨年実施した調査に基づき、2016年以降の消費活性のキーワードとして「Way of Things (WoT)=モノの手段化」を掲げています。この考え方は、物自体の価値だけではなく、物を通じて得られる経験や体験に焦点を当てています。調査結果によれば、「モノ」に対する執着が薄れている一方で、旅行や学び、リラクゼーションなど「コト」に対する需要は高まっています。
これは、物を所有することがもはや重要視されていない時代背景を示唆しています。特に若年層やその親たちが、所有することよりも充実した経験を求めていることが分かりました。
「WoT」の必要性
「WoT」では、モノがもたらす体験に重きを置くことが強調されています。具体的には、物を所有することはその体験を得る手段であるとし、単なる所有物としてではなく、その価値をどう体験に結びつけるかが重要です。この考え方は、現在の消費者ニーズを「Be/Do/Have」3つの階層で捉える「消費者ニーズの法則」を基にしています。
価値観の変化
調査により「コト」が重視される理由として、社会背景の変化から生み出された新しい8つの価値観が明らかになりました。それにより、「豊かな経験を積み重ねて日々の生活を豊かにしたい」という心理が広まっています。この新しい価値観のもとでは、物ではなく体験が求められることが示されています。
例えば、以下の8つの価値観が奨励されています:
1. 蓄積志向:思い出として残る体験。
2. 共有志向:周囲の人と楽しむ経験。
3. 現在志向:その時だけの体験。
4. 固有志向:代替不可能な経験。
5. 発見・感動志向:想像を超えた発見。
6. 成長志向:自分の成長を実感する。
7. 創造志向:自分で企画に関与する。
8. 貢献志向:他者に喜びを与える体験。
これらは、消費者が何を求めているのかを理解するための重要な指標となります。
新たなアプローチの提案
以上の調査結果を踏まえ、今後、生活者にモノを愛されるためには、モノとコトを別々のものとして扱うのではなく、コトを豊かにする手段としてモノを強調していくことが求められます。つまり、モノは単独で存在するのではなく、体験をサポートする重要な要素として位置づけられる必要があります。
ジェイアール東日本企画は、「WoT」に基づくプロモーションを活発に展開し、消費者に新しい価値を提供するための企画を進めています。物が持つ真の価値が、どのような経験につながっていくのかを考えることが、今後の消費の流れを大きく変える可能性を秘めています。
私たちは、この新しい時代において、どのように物を使い、どのように体験を楽しむのかを再考する必要があります。これまでの消費モデルを見直し、より豊かな経験を実現するためのアプローチを模索することが、今後の消費社会において重要です。
会社情報
- 会社名
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株式会社ジェイアール東日本企画
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿南1丁目5番5号JR恵比寿ビル
- 電話番号
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