アップサイクルで沖縄のさとうきびをデニムに変える取り組み

沖縄のさとうきびをデニムに変える革新

沖縄県で行われているSHIMA DENIM PROJECTは、未利用資源を活用し、地域の経済効果を生み出すことを目指したプロジェクトです。このプロジェクトの代表を務める山本直人氏は、さとうきびの搾りかす（バガス）をアップサイクルすることで、循環型経済を創出しています。

他の素材も活用したアップサイクル商品

「SHIMA DENIM WORKS」という実店舗において、バガスを原材料にしたデニム製品やその他のアップサイクル商品が並んでいます。これは単にデニムを製造するだけでなく、地域資源を生かした新たなビジネスモデルを築く試みなのです。山本氏は、商品の製造過程で発生する残さにも目を向け、地域や企業と連携して新たな商品を提案しています。

沖縄との出会いが生んだプロジェクト

山本氏は東京都出身で、長年にわたり広告業界で活躍してきました。しかし、観光産業の発展が一次産業の衰退を招いている現実を目の当たりにし、沖縄のさとうきび工場との出会いがSHIMA DENIM PROJECTを立ち上げるきっかけとなりました。このことがきっかけで、彼はアップサイクルというビジョンを持つようになったのです。

山本氏の挑戦と広がる取り組み

SHIMA DENIM WORKSでの活動が始まった後、山本氏はさとうきび以外の企業とのコラボレーションにも挑戦し、様々な残さを利用した商品開発を進めています。その過程で多くの共感者が集まり、彼の取り組みはますます広がりを見せています。今後は、沖縄以外の地域でもこのアイデアを広めていくことが計画されています。

クリエイターの力で地域を変える

このSHIMA DENIM PROJECTは、地域に根ざしたクリエイティブな成功例の一つとして、地方創生の可能性を示しています。また、thinc Journalを運営する株式会社クリエイターズマッチは、地域の課題を解決するためのクリエイターの活動を発信しており、全国のフリーランスクリエイターに向けたヒントを提供しています。そして、山本氏の取り組みが他の地域でも新たなビジネスの種を蒔くことを期待しているのです。